真夜中にパリ五輪のサッカーを観た。日本vsパラグアイ戦。
オーバーエイジを使う南米の強豪に、日本のU-23代表が挑むという構図。
結果はご存じのように前半に退場者を出したパラグアイに日本が快勝した。
日本の1点目は大畑歩がペナルティエリアとゴールラインの際から折り返したボールを三戸舜介がポケットと言われるエリア角付近で受けて中央方向へ一歩踏み込んでニアに決めたシュートだ。
このとき、三戸の前でゴール前からシュートブロックに出ていこうとするディフェンダーを細谷真大が背負い腕を後ろに回して押さえ、前に行かせようとしなかったというアクションがあった。
三戸がコメントで、「ボールを受けたときに前が、こんなに空いてていいのというくらいスペースがあった」と述べているが、これは細谷がディフェンダーを押さえていたからだ。
厳密に言えばこれは相手競技者の進行を妨げたことになるわけで、反則としては「ホールディング」だ。
ホールディングは、前進しようとする相手を後ろから引っ張るものだけではない。前から後ろに手を回して相手を押さえるのもホールディング。
私も実際にピッチ上で浮き球をヘディングで競り合う際に前に立つ相手に手を回されてジャンプできない状態となり、真横で見ていた主審に笛を吹いてもらったことがある。
しかし今回は主審の笛もVARの介入もなかった。
日本はこの先制点でペースに乗り、平常心を失った相手のラフプレーが数的優位をもたらすことになった。
W杯ロシア大会のコロンビア戦を思い出す。前半早々に相手が10人となったあの試合だ。
細谷の賢い(ずる賢い)プレーが試合を決める分岐点になったのではないかと考える。
(もちろん私は日本贔屓だ!細谷、ナイスアシスト)