ワールドカップ予選北朝鮮戦が26日に平壌で開催されることが決定した。しかしテレビ中継もネット中継も行なわれる予定がない。(3月13日現在)
なんとかどこかでネット中継などしていないだろうかとググっているうちに詐欺にかかるかもしれないので注意喚起しておきます。
ネットを検索しているとさまざまなスポーツイベントを題材にして無料で観戦できるというサービスを行っている(海外の)会社がみつかる。
それによると、ワールドカップ予選から野球の試合まで月額$50程度で見放題という釣り文句が並ぶ。
別に海外でのいろんな試合をたくさん見たいというわけではないので今回の試合だけ見れればいいやということを考えている人は「トライアル」という方法に釣られる。
1週間の無料トライアル期間内にキャンセルすれば$50はかかりません、などと場合によっては日本語でも表示されている。
「トライアル後に本契約するときに手続きを簡単にするためにクレカ情報を入れてください。トライアル期間中に解約すれば引き落としはありません」などと説明されている。
実はここでクレカ情報を入力するのはたいへん危険。
クレカ情報が入ると、クレジットカード会社に「この番号の人は実在するか」の問い合わせが行く。クレカ会社は「このカード番号は実在する」の応答を返す。それでネット店舗はチャージができることになるのだ。
一旦入力した情報は複数の悪徳業者仲間でシェアされ、いくつもの業者からクレカ会社に確認が入る。
一旦カード番号を入れたら、その直後にキャンセルの手続をしたとしても敵はキャンセルしてくれない。
正確に言うと、キャンセルを受け付けたかのような画面が出て契約者を安心させる。確認メールも送られてくるので契約者はキャンセルできたと思うが、実はそれらはすべてフェイク。
翌月請求がされ、口座から引き落とされて被害に気付く。
これから毎月$50が延々と引き落とされるのだ。
あらためてキャンセルをしようと青くなってキャンセル確認メールにあるURLを叩いても契約したサイトには行かない。
なんだか変なサポートセンターにつながり、そこで再度キャンセルの手続を行ない、キャンセル確認のメールを受け取る。しかしそれもフェイク、というループに陥る。
そのうち最初の賊とカード情報を共有した賊仲間からの引き落としもおこなわれる。
対策としては、当たり前のことだが怪しいサービスに申し込もうとしない。
DAZNなど素性の知れたサービスを利用するのが結果的には安心。万が一クレカ情報を入れてしまったら、クレカ会社に相談だ。番号を変更するなどできれば被害を防げるかもしれない。(ただし他の買い物の引き落としがされなくなるのでそっちのトラブルの方が深刻かも。最近ではバーチャルカードなるものを発行するというサービスもあるのでそういうのを利用するとか)
引き落としされたお金は戻ってこない。紛失カードを利用されたという被害ならばある程度カード会社が補償してくれる可能性があるが、このような詐欺は自分でカード情報を入力した、つまり自分で支払う意思があってカードを使ったと判断され補償の対象外となる。
くれぐれも気を付けてください。
↓参考:警視庁の警告ページ