サッカー審判TIPS(754) ゴールラインテクノロジー | サッカー審判KenKenのブログ

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女子W杯準々決勝スウェーデン対USA 

120分でも決着がつかずPK戦となった。

 

スウェーデンが決めれば勝負が決まる運命のキック。 

USAのゴールキーパーが弾いて上に上がったボールが落ちてきてあわやゴールイン。それを彼女は倒れながらも手で掻き出した。 

PK戦の場合、キーパーが一旦弾いてゴールに直接入らなかった場合でもその時点で直ちに「失敗」となるわけではない。 

そのシュートの一連の流れでゴールインすれば「成功」となる。 

そして試合中のPKと異なりキッカーはキーパーが弾いたボールに詰めることはできない。 

競技規則には「ボールが静止するかアウトオブプレーになるか主審が停止したときに完了となる」と書かれている。

 

というわけでキーパーが弾いて上に上がったボールがどこへ行くかを見届けないとキックの結果が決まらない。

ゴールイン前にキーパーが掻き出せばボールはまだ止まってはいないがゴールインの可能性はなくなる。

(画像:FOX Sportsより)

 

以前YouTubeで見たことがあるのだが、キックがバーに当たって上に上がり、それでキック失敗と喜んだゴールキーパーが味方の方に走り出した。すると逆回転がかかったボールがピッチ内にバウンドしてゴールに入ってしまったのだ。

 

今回、上からの画像でもボールがラインにかかっているのかどうか微妙だ。

これは実際の映像ではなく合成映像だ。ボールの中には位置を発信するチップが埋め込まれているらしい。(どうやってボールの中心に浮かせて固定しているのだろうか???)

そのチップが発する信号を受信し、そのチップを中心としてボールの画像を作成している。(と思う)

テニスやバレーボールのホークアイ画像と同じなのだろう。