サッカー審判TIPS(689) 副審は石 | サッカー審判KenKenのブログ

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サッカー審判TIPS(689)
副審は石

これは元日の皇后杯の場面。
画面右方向からタッチライン沿いに流れてきたボールがあわやラインを割ろうとしたときに副審の足に当たった
場面である。
このあとボールはピッチ内にコロコロと、あたかもインプレーが続いているかのように転がった。
「審判はピッチ上に転がった石と同じ扱い」と教わった身からすれば、これはプレーを続けなければならない
はずである。
ところがこの試合では、副審がいた位置からスローインとなった。

外的要因によりボールがラインを割らなかった場合は(たとえば犬に当たったとか)、プレーをいったん停止して
ドロップボールで再開すべきだが、石に当たってコースが変わってもプレーは続けなければならない。
しかし、「本来は」そうであってもこの場合は「誰が見てもこれはスローインになるな」と判断される状況であり
これをスローインにせずプレーを続けさせるというのは、少しばかり主審のスタンドプレーのようにも思える。

常識的に判断してこのような場合は副審に当たったとしてもスローインにより再開させたとして誰も違和感を感じ
ないだろう。これがコモンセンスというやつなのだろうか。


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