危険なプレー
FIFAワールドカップロシア大会が終了して2週間も経つ。
グループリーグの試合のこととなるともう大昔のように思える。
A組ロシア対ウルグアイの試合でのひとコマから「危ない!」と思ったシーンを。
ウルグアイの選手が相手にボールを触らせまいとして体を入れていたが、結局相手選手にボールを奪われる。
しかも自分はバランスを崩して倒れてしまう。
しかし、倒れてもボールに食らいついている。「奪われるくらいならタッチラインに出そう」とでも考えたのだろうか。
これははたから見るとたいへん気合の入ったすばらしいプレーに見える。
しかし、「危険なプレー」として相手の間接FKの対象となる。
え?頭を蹴られる恐れがあるのだから危険な目にあっているのは俺のほうだろ!と言われそうだ。
だが、「頭を足元にさらすこと」は危険なプレーとなるわけで、そしてその危険な状態を作った原因は自分
なのだから自分の反則である。主審としては「危ない」ということでプレーを止めなければならない。
通常は足でプレーする高さ(地面すれすれ)に意図的に自分の頭を置く、ということは相手選手には非はない。
危険なシーンを作った選手、頭を出した選手(自分)が「危険なプレー」を犯した選手となるのだ。
初めてこの話を聞いたときはびっくりしたが、わけを聞いてなるほどと思ったしだい。
ちなみにこの試合、このプレーがあった後もロシアの選手がボールを持ってプレーが続行された…。

