サッカー審判TIPS(638) 背を向けない | サッカー審判KenKenのブログ

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サッカー審判TIPS(638)
背を向けない

先日、少年団のコーチ仲間とセットを組んで大会の審判をやったときのこと。
主審の私が、試合前に副審に「スローインの場所を手で示してくださいね。」と依頼しておいた。
私のイメージとしては、副審は右手にフラッグを持ち、スローインのポイントより少しゴールライン寄りに立ち左手でポイントを示しながらファウルスローや受け手とマーカーとの競り合いをチェックする、というものだった。

しかし、試合中彼(副審)が行なったのは、ボールを取りに行った競技者のほうを向いて、彼が戻るのを待ち、左手にフラッグを持ち右手でポイントを示すというものだった。
これの何が良くないかというと、ピッチに背を向けていると、ピッチ内の監視が視野の外となってしまうからだ。
主審はこちらを見ているが、2人の目でピッチ内に目を配っておかなければならない。

体の向きは常にピッチ内に向けていたほうが良い。体をピッチに向けて、スローアーは首を動かして見るというのが望ましいと思う。
主審の見えないところで小競り合いがあるかもしれない。ゴールキーパーが許されていないマークを足で描いているかもしれない。
少年の試合でそのようなことは稀かもしれないが、常に複数の目で監視をするため、良い体勢を無意識に取れるようにしておいた方が良いと思った。