サッカー審判TIPS(622) 先制点はオフサイド? | サッカー審判KenKenのブログ

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先制点はオフサイド?

昨日のキリンカップ日本代表の先制点は柏木のクロスに飛び出した岡崎が頭で合わせたものだった。
DFの裏に飛び出した岡崎はどフリーでヘディングシュートを決めた。
あまりにもフリーだったので「オフサイドなのでは?」と思える。

TVのニューsうでのリプレイを見てもギリギリセーフだ。
柏木がボールに触った瞬間、岡崎はまだ相手選手と重なっている。
オフサイドではない。よくぞ見極めた。
自分が副審だったら旗を上げていたかもしれない。

そして先制点のオフサイド疑惑と言えば、欧州CLの決勝戦。
レアルマドリッドの先制点はオフサイドだった。
TVでライブで見ていた時に「あれ?オフサイドでは」と思ったしリプレイで見ても、アナウンサーは何もいわないけど明らかにオフサイドだった。
FKが蹴られた瞬間にはオフサイドの選手はいなかった。
しかしベイルが頭でそらした時にはセルヒオラモスがDF最終ラインよりゴール寄りにいたのだ。

ゴール前に殺到する両軍の選手。
キックされた瞬間にオフサイドを見極めるだけでもたいへんなのに、そのボールを頭でワンタッチしてゴール前に流れてくる。その瞬間再度オフサイドの判定をしなければならない。
世界レベルのプレーを判定する副審は本当にたいへんだと思う。

わずかな接触に大げさに痛がる演技をする選手、本当に接触があったのか、猛烈に抗議をする選手。
それらに対して毅然とした判定を下す主審もだいへんだ。

いずれにしても世界レベルの試合を裁く審判団には世界レベルの実力が求められることをあらためて認識したしだい。