サッカー審判TIPS(619) 主審の位置取り | サッカー審判KenKenのブログ

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サッカー審判TIPS(619)
主審の位置取り

なでしこジャパン、リオオリンピック予選、vsオーストラリア線をテレビで観戦。
結果は完敗。
2失点目は横パスが主審に当たり、相手選手に見事なパスとなってしまったことがきっかけ。
主審はグランド上では石だから当たったボールが相手に渡ろうがラインを割ろうが、あるいはゴールに入ってしまおうが文句は言えない。
昔テレビで見た試合では(日本リーグだったか?)、ゴールエリア付近にいた主審にクロスが当たり、そのままゴールインしてしまったシーンがあった。
そんなところに位置取りしているのもおかしな話だが、ルール上はイレギュラーバウンドしたのと変わりない。

本日のイタリア人主審もコースに入ってしまったのかもしれないが試合を通して選手と交錯しそうになる場面が何度かあった。
できるだけ選手の近くでプレーを見ようとすることは大切だが、パスコースに入らないよう、またボールを持った選手の邪魔にならないよう、そしてボールを持った選手がパスをしようとするコースを塞がないようにということを心がけている。
ボールを持った選手がこちらの方向にパスを出したそうに見たりすると、邪魔にならないように対戦相手側の選手に少し重なるようにしてコースを空ける。敵の選手に向かってパスを出したりしないからね。
もちろん敵の選手の陰に完全に隠れてしまうとプレーから目が離れることになるので、ボール保持者を見つつ邪魔にならないようなポジションを取ってみたりしている。

なでしこのパスをカットしてしまったシーンでは、あの状況で横パスか後方へのパスが予想されたのだから少し離れるか前方に移動してほしかった。
な~んて、テレビ画面で上方から見ているのだからそう言えるのであって、自分がピッチ上にいたらうまくよけられたかどうか。
とにかく周りを見て次をのプレーを読み、プレーの妨げにならないように心がけなければいけないと思った。