サッカー審判TIPS(616)
カテゴリーに合わせた判定?
3日前の試合を吹いた時のこと。
コーナーキックを直接キャッチしようとしたゴールキーパーに飛び込んだ攻撃側競技者が接触。
ゴールキーパーは倒れた。
当然私は笛を吹き守備側チームの直接フリーキックを指示する。
守備側競技者たちは警告をアピールするが、私は単なるジャンピングアットだとしてフリーキックでの試合再開とした。
ゴールキーパーに接触した攻撃側競技者には口頭での注意とした。
ハーフタイムにベンチに戻ると本部を担当していたチームメイトから「KenKenさん、あれ警告出した方がよくない?」とコメントされた。
もちろん、悪質なプレーではなく勢い余ってという場面ではあったが、実はこの試合はOver60のリーグだったのだ。
60歳ともなると強い接触で怪我をする恐れもある。
若者の試合であればぶつかられたゴールキーパーもぶつかった攻撃側競技者も「わりい、大丈夫?」「OK]で済むような場面なのだ。だから普通に直接フリーキックという判定をしたのだが、強い接触を防ぐためにも警告をしても良かったのかもしれない。
現実にOver40、50、60のリーグではスライディングタックル禁止(直接FKとなる)というローカルルールで運用しているところもある。
リーグの特徴、規定、競技者の年齢等を考慮して柔軟に判定基準を運用することが必要と思った。