サッカー審判TIPS(598) 危険なプレー | サッカー審判KenKenのブログ

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サッカー審判TIPS(598)
危険なプレー

もう10年以上前の話だ。社会人の試合の主審をしていてゴールキーパーからアピールをされたことがある。
「主審! 相手のトップの選手がすごい勢いで突っ込んできて危ないんです。注意してください」というような内容だった。
ゴールキーパーがグラウンダーのボールをキャッチしようとする際に相手のフォワード選手が走りこんできてキーパーのミスを誘おうとしていたのだ。
ゴールキーパーめがけて走るもののキーパーがキャッチするとコースを変えてキーパーとすれ違う、または急ブレーキをかける。
接触はないし、キーパーに危害を加えようという意図もない(と思われる)。
ただ、勢いよくアプローチすることによりキーパーがこぼしたら儲けものということなのだろう。

その時は、特に反則もなく接触も発生しなかったため、無言で頷くに留まり、特に対処をしなかった。

しかし、相手選手に危険だと思わせる行為はやはり反則を取るべきだったと思う。
例えば空中のボールに対して足を高く上げるプレー。
相手選手が頭でコントロールしようとしているところに足を上げたら相手選手も見ている周囲も「危ない!」と思うだろう。
だからゴールキーパーに対して猛スピードで突っ込むことも実際の接触がないとしても相手競技者や周囲が「危ない」と感じたとしたら「足上げ」と同様のプレーだろう。

危険なプレーとして間接FKを与え、突っ込んできた攻撃側の選手に注意を与えるべきだったと思った。