サッカー審判TIPS(485) ハンドスプリングスロー | サッカー審判KenKenのブログ

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ハンドスプリングスロー
 
 
先週のアイスランド戦ですっかり有名になったハンドスプリングスロー。
助走をつけて走り、両手で持ったボールを地面に付け、それを支点にして足を振り上げ前転するような感じで前方に足を着く。その反動で弓なりになった身体のバネを利用して地面に着けられていたボールが前方に放り出されるというスローインだ。
 
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このスローインのやり方があるのは知っていたし、練習してみたこともあるのだがそんな名前が付いているとは知らなかった。
アナウンサーがなんのためらいも無く「ハンドスプリングスローです!」と叫んでいたのは、事前にアイスランドチームから「こんな面白いことをやるから実況でちゃんと紹介してね」と言われていたのかもしれない。
 
このスローインのことが触れられている競技規則は2004/2005年版に遡らなければならない。
この年の競技規則のQ&Aには以下のように記載されている。
 
Q: 競技者がボールを持ったまま回転してアクロバチック名スローインを行なうことは許されるか?
A: Yes. ただし、競技規則にある進め方を正しく行なっているならば。
 
この「進め方」とは、以下の内容である。
 
*フィールドに面している
*両足ともその一部をタッチライン上またはタッチラインの外のグラウンドにつけている
*両手を使う
*頭の後方から頭上を通してボールを投げる
 
連続写真を見る限りいずれも満たしている。
ボールが手を離れた瞬間に尻が地面についていたらだめ。Q&Aには「ひざまづいて、あるいは座って投げるのはだめ」とある。尻がついていたら座っていることになると思う。
 
これだけ観客が沸いたのだから、週末の少年団の試合や練習で誰かがやってみたりするかなと思ったが、まったくみかけなかった。