サッカー審判TIPS(425)
試合開始後に気付いた!
年末に行なわれた、とある少年団の大会。
審判は参加したチームで分担して割り当てられている。
KenKenのチームは副審2名を出すことになっていたので、私がA1、もう一人がA2で参加。
担当チームの用具チェックを済ませ、整列、握手のセレモニーも済ませ、ゴールネットやコーナーフラッグを確認して、さぁキックオフ。
プレーが進んで2分ほどした頃、主審が突然左側(ホーム扱い)のチームのベンチに「ビブス…」と言っているのに気付いた。
「え?どうしたのかな?ベンチの控え選手にビブスを着せろということかしら?」と思った。
プレーが途切れたところで、主審が言っていたのは「ゴールキーパーにビブスを着せてください」だということがわかった。
よく見ると、黄色vs青のユニフォームで、フィールドプレーヤー同士は色がかぶらないのだが、青チームのキーパーが黄色と赤のまだら模様のジャージーを着ていたのだ。
用具チェックのときは、フィールドプレーヤーの色のかぶりは注意して見るが、フィールドと相手キーパーの色のかぶりのチェックが漏れてしまいがち。
(え?そんなことない?)
インターバルが十分でなく、集合即入場などという場合、意外と盲点となる。
私も自分の担当チームの用具チェックはしたものの、相手チームのキーパーとの色合わせは忘れてしまっていたなー。次から気をつけようっと。
あ、そうそう。ビブスを着せる前にベンチの監督がブツブツ言っていたが、たぶん「十分見分けがつくじゃないか」みたいに思っていて文句を言いたくもなったのかもしれない。しかし、十分見分けがつくか、紛らわしいか、それはベンチが決めることではなくて主審が決めること。主審がユニフォームを見分けるのに神経を使うことでプレーのジャッジのための集中力が削がれるのであればそれは望ましいことではない。
主審に言われたら、「わかるだろ」と思っても顔や口に出さず、おとなしく着替えるなりビブスを着せるなりしましょうね。