サッカー審判TIPS(199) 人工芝にスパイク | サッカー審判KenKenのブログ

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人工芝にスパイク


人工芝での試合にスパイクを履いてきていけないということはない。
試合前のスパイクチェックはほとんど形式的にしか行なわれていない。

多くの場合が人工芝用のスパイク(細かい突起のソール)かアップシューズ、スパイクであれば固定式スタッドのものを履いて試合に臨む。
ところが本日の試合では取替え式スタッドのスパイクを履いている選手がいた。

天然芝のピッチであれば踏み込んだ軸足がずれないように食い込みやすい取替え式スタッドのスパイクを履くのも理解できる。
しかし人工芝だと地面からの衝撃が大きく、走りにくいため普通は固定式スタッドのものを使う。

副審のサポートで試合前の用具チェックを手伝っていたので大会主催者に相談(チクリ)に行った。
主催者がピッチの管理をしている人に電話で確認を取り、「スパイク交換」のご宣託を下した。

選手に通告しに行ってスパイクを替えさせる。
なんだ、取替え式じゃないやつもあるじゃないか…。


人工芝での取替え式スパイクがいけない理由は下からの突き上げだけではない。
試合中に緩んでスタッドがはずれてしまうことが皆無とは言えない。
そうなると広いピッチの中で小さなスタッドを見つけ出して拾わせることはほとんど不可能だ。
そういったスタッドがいくつかピッチの中に落ちているという状態は危険であると言える。
これが主催者側がスパイクを取替えさせた第一の理由だった。