サッカー審判TIPS(200)
キックオフを待たない!
今回の週末は記録的な暑さで試合をする選手はフラフラ状態。
前の試合を見ながらその次に行なわれる自分の試合に備えてアップをしているKenKenも同様にフラフラだった。
さて前の試合の後半が始まろうとしている。
ピッチ上では一方のチームが既に円陣を組んでの掛け声も済ませて守備位置に散っている。
しかしもう一方のチームの選手が10人しかいない。
主審が声をかけて、それに気づいたチームが慌てて「もう一人」に準備を促す。
そしてその選手がすね当てをして交代カードを書いて本部に持っていって…の一連の作業を行なうのをピッチ上の全員が凝視。
外野で見ている私は「そんなの待ってないで後半始めればいいのに~」と思った。
チームの不手際で選手交代が遅れているのであれば、10人で試合を開始してしまい、手続きが完了したら11人目をピッチに入れるという対応をすべきだと思う。
意外とこういうことはやってしまいがち。
11人揃わないとキックオフの笛を吹いてはいけないということはない。
片方がモタモタしているのに、準備をさっさと済ませたもう一方のチームを付き合わさせることはない。
遠慮なく後半開始のホイッスルを吹き、始めてしまおう。
私が本部担当でその席にいたら主審にそう促すな。
そして交代要員だか先発選手かわからないが準備が整ったのを本部で確認したのちアウトオブプレー中に主審に声をかけてピッチに入れるという手順を踏むだろう。