サッカー審判TIPS(179)
得点後の動き
ゴールイン後、よく行なわれる主審の行動は、ゴールの前を横切りながら片手をセンターサークルに向けてゴールインを宣言する。(昔はそこで笛が吹かれていた)
しかしここで注意しなければならないのは、争点(ゴール内のボールの取り合いやシュート前後の接触に
よる争いなど)から目をできるだけ離さないようにすることだ。
先日の少年団の試合では、副審側からゴール前を横切って左手を挙げながらゴールを宣言し右から左に走りながら…走りながら…ずっとゴールに背を向けて、タッチラインの方、ベンチ前までゴールやボールを見ずに移動した。
これにはベンチで見ていてすごく違和感を感じた。
右から左に走るのは良いだろう。ゴールを横切ったらボディシェイプを考え、へそをゴールに向けながらターンしてフィールド内が見えるような体勢でセンターサークルの方向に戻るのがよいと思われる。
一方、副審はルールブックにも書いてあるようにゴールインを認めたら主審とアイコンタクトしたのち、旗を上げずに20~30mダッシュしてハーフウェーライン方向に戻る。
これは、あまりいつまでもゴール近くにいると、「今のがゴールかよ」とか「その前にオフサイドだぞ」など得点された側の選手達に囲まれる恐れがあるからだ。
20~30m先にダッシュしている副審を追いかけて文句を言おうとする選手がいたとしても副審に追いつくまでに少し時間がかせげるし追いかけているうちに少し頭を冷やすこともできるかもしれない。
ただ、もう少し気をつけておいた方がよいのは、20~30m走ったところに得点された側のベンチがある場合だ。ベンチからもクレームを受ける可能性がある場合は思い切ってハーフウェーラインまで走ってしまう。(そんなことしたことないけど)
そのあたりまでくれば第4の審判がいたり、本部があったりであまり露骨な抗議活動はされないだろう。
いずれにしても主審副審の連携でお互いが間違いなくゴールを確認したとアイコンタクトできていれば抗議されても自信を持ってはねつけることができるので、直前のプレーをよく注視することとかゴールラインまで走り込んで真横から見ておくとか、ゴール前でのプレーに神経を配って判定することだ。