サッカー審判TIPS(178) ポルトガル審判団の講演 | サッカー審判KenKenのブログ

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サッカー審判TIPS(178)

ポルトガル審判団の講演

5月22日(木)、24日(土)、27日(火)の3日間にわたりキリンカップが行なわれている。
今年はコートジボワール代表、パラグアイ代表、日本代表の3チームで争われる。
初戦のコートジボワール対パラグアイは日本の審判団で裁かれたが、残りの2試合はポルトガルから招聘された4人の審判団が担当した。

本日(25日)、東京本郷にあるJFAハウスにおいてこれら4人の審判団を招いて講演会が行なわれた。
KenKenはサッカー協会からの連絡メールでこの講演会を知り、申し込んでおいたのです。

話の内容は、ポルトガルにおける審判システムと実際の運用について。
けっこう堅い話だ。しかもポルトガル語の逐次訳なのでいささか間延び気味。

最後に動画を流してくれた。
これはポルトガルでの審判トレーニングの様子で、実際に選手にオフサイドラインを混乱させるような動きをさせてそれをタッチラインを走りながらジャッジするというもの。
教える側の副審と生徒の審判が併走してオフサイドの判定の練習をしていた。


質疑応答の時間。
いろいろと質問が出たが、私も一つ質問。
「昨日の日本対コートジボワール戦、両方の選手に話しかけるときは何語で話しかけたのですか?」

すると、主審を務めたPaixiao氏が、「トゥーリオとゾロがやりあったときはポルトガル語が通じたのでポルトガル語で話した」「他の日本選手には英語で話しかけた」と答えてくれた。
さらに、「他の国際試合ではフランス語を使うこともある」とな。
いったい何ヶ国語を話すのやら!

そのほかに面白かった質問は、
「昨日の試合ではカードが少なかったようですが…」というもの。
答えは「両チームがフェアに戦ってくれたのでカードを出す必要はそれほどなかった。でも2枚警告出しましたよ。」
私もテレビを見ていて「あれ、警告出さないのかよー」と思ったシーンがあったのだが、Paixiao氏いわく、「皆親善試合だということを理解していてくれた」とのこと。つまり本当に真剣勝負だったらもっと激しいプレーとなっていただろうということ。昨日のラフプレー程度では警告を乱発しないということなのだろう。


写真は左から、
Mr. Paulo Costa(コートジボワール戦は第4審判→パラグアイ戦は主審予定)
Mr. Tiago Trigo(A2)
KenKen
Mr. Bruno Paixao(コートジボワール戦は主審→パラグアイ戦は第4審判予定)
Mr. Joao Santos(A1)

火曜日のゲームは審判団の動きにも注目だ。