サッカー審判TIPS(133)
警告を出した後
試合中に警告を宣言し、イエローカードを提示する。
その後記録用紙に(1)警告した選手の番号(2)警告の種類(3)時間を記入する。
試合中なので丁寧には書かない。殴り書きだ。
よく忘れるのが「時間」だ。90分ゲームだったら「68分」とか「46分」とか。
ちなみに46分というのは後半1分のこと。前半ロスタイムではない。
ロスタイム中に出した警告については44分、89分、のように書く。
Jリーグの記録でもロスタイム中の得点や警告はそのように書かれている。(たぶん)
で、主審が記録している間は選手から目が離れる。
副審はその間に選手の動きを監視することを忘れないことだ。
特に警告に値する反則があったのだからやられた方はアツくなっている。
報復やすれ違いざまのちょっかいなどが考えられる。
もちろん、主審が双方を落ち着かせてからの記録記入とするべきなのだが主審が目を離した隙を狙っている選手もいるかもしれない。
そして、習慣化したいのは副審も記録をつけるということ。
得点の記録、カードの記録。
ただし、主審と同時に記録していてはプレーの監視ができない。
主審が記入を完了してから副審が記入をする。
主審は副審が記入をしている間はプレーを再開しない。
カードを出している間にクイックスタートをしてしまった場合はそれを止めてやり直しをさせる。
競技規則2007/2008版の118ページに「カードを提示しようとしている場合はその行為を実施し終えるまでプレーを再開しない」とある。提示が済んだら記入前でもクイックスタートして良いのかということになるが、これは難しい問題である。
記録はちゃんとつけなければいけないが、ファウルをされた側が待たされてその間にファウルを犯した側の守備隊形が整ってしまうのは不公平だからだ。
明らかにクイックスタートをしたがっておりそれがファウルされた側に有利であるならばカードの提示が済み次第スタートした場合は流しても良いのではないだろうか。
次のアウトオブプレー時に記入をするようにするしかない。
このあたり、手順をご存知の方や経験者のコメントがあればいただきたいものだ。