サッカー審判TIPS(121) 結局公平に | サッカー審判KenKenのブログ

サッカー審判KenKenのブログ

サッカー3級審判KenKenの審判経験記

サッカー審判TIPS(121)

結局公平に


なぜ前半と後半とに分けて試合が行なわれるか。
ただ単に時間が長いから2つに分割したわけではない。

もちろん休憩という意味がある。
そして戦術的な打ち合わせ、修正を施すという意味もある。

もう一つ、環境をフェアにするという意味がある。

前半と後半で天気が同じと仮定。
風向きも同じと仮定。
自然環境が同じと仮定したら、あとはどんなところが変わってくるだろうか。

■前後半で攻めるゴールを交代すること

当たり前のようだが、これが大きな違いとなる。
どちらかのゴール前が凸凹で荒れていたとしても前後半どちらかはこのゴール前で攻めるか守るかするのだから同じ条件だ。
そして副審のどちらかが初心者であったとしても、前後半のどちらかはこの副審にオフサイドラインの監視を託さなければならない。
オフサイドが取れない副審であれば攻撃側が有利だし、攻守変わって後半になれば前半有利だったチームが今度は副審にオフサイドを取ってもらう事を当てにできなくなる。

結局公平なのだ。

3人セットで審判を行なうのではなく、前後の試合のチーム双方から審判を出し合って裁く場合、服装がばらばらなことがよくある。
黒一色で揃えばよいが、赤黒黄色とばらばらになることもあり得る。
主審だけ色を着て副審2人が黒というのも、主審の色が両チームとかぶらなければ許されると思う。
以前にあったことだが、主審をやるつもりで色ものを着ていくと、もう2人のうち1人が「主審をやる」と言ってきたことがある。そうすると、主審とA2が黒でA1が黄色などということが起きる。
あまりバランスが良いとは言えない。

選手側からしてみれば、左サイドのタッチラインを監視しているのが黄色い服の審判で、プレーしながらそのように意識していたのが攻守変わって後半になったら今度は黒い服の人が監視する。
選手も前半と後半で視界に入る副審の色が異なるとちょっと嫌なものだ。(そうか?)

願わくば副審同士は色をそろえたいところだ。

最近はけしからんことに上下紺色のユニフォームを使うチームがちらほらとあったりして非常にまぎらわしい。11月に行なわれた中央区サッカー大会ではなんと上下とストッキングが黒のゴールキーパーがいた。そのときは自分の試合は終わっていたので外から見ていたのだが、「あれ?主審がゴール前にいる?」と思ったものなのだ。
私はそんなときに備えて一応黒と色ものの2種類の審判服を持参するのだが、選手とかぶらなければ経験がありそうに見える色物を着て笛を吹きたいところだ。

で、何を言いたかったかというと、副審の技量がA1とA2で大きく差があっても選手が「オフサイドか?」とパッと副審を見たときに前半と後半で同じ色の副審が視界に入ってほしいと思うのだ。

それ以外の点では前後半でピッチを換えてゲームをすれば結局公平になると思うのだ。