サッカー審判TIPS(119) 4本の線 | サッカー審判KenKenのブログ

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4本の線

といってもadidasのパチモンの話ではない。
試合前の審判団の打ち合わせで交わされる言葉だ。
主審が副審に「4つの線を意識してください」と言う。

4つの線とは、
 1.タッチライン
 2.ゴールライン
 3.オフサイドライン
 4.ペナルティエリアのライン
のことである。

副審が主審をサポートする業務のうち、一番頻度が高いのはタッチラインを出たかどうかの判断である。
次に多いのはゴールラインを割ったかどうか。ゴールキック、コーナーキックの判断。
そして重要なオフサイドのジャッジ。
ここまではわかる。

では4番目のペナルティエリアのラインとは何か。

これは、ゴールキーパーのペナルティエリア外でのハンドを横から監視してくれということである。
パントキックを行なうとき、ゴールキーパーはできるだけ前に出てキックしようとする。
手を離すタイミングが遅ければまだボールを離さないうちにボールを持った手がエリアを出てしまうことになる。

横から見ているときに注意しなければならないのは、蹴ったときではなく、手を離したときに手がエリアから出ていたかどうかである。
ボールが少しでもラインにかかっていればOK。
これを頭に入れて真横から見張ろう。

副審がペナルティエリアのライン延長上で静止して見ていることがわかれば、キーパーも気をつけるし、万が一ハンドになっても説得力があることになる。

意識しよう。