サッカー審判TIPS(116)
コーナーキックからのオフサイド
通常、コーナーキックからはオフサイドはない。
例えばコーナーアークのタッチライン寄りの一番端に置いてゴールラインに立った味方にパスを出したとしても、そのときにゴールポストに相手DFが誰も入っておらず完全にオフサイドポジションにいる味方だったとしても、オフサイドにはならない。
でもこんなときにオフサイドが発生することがある。
(コーナーキックから直接オフサイドが発生するわけではないが)
こんなケースだ。
味方が近くに寄ってきてショートコーナーをする。
受けた味方が足の裏でトラップし、ボールをそこに置く。
コーナーを蹴った選手がそこに寄ってあらためてゴール前にボールを蹴りこむ。
このとき、トラップした選手が足を離す前にディフェンダーの選手やゴールキーパーが上がってしまい、
ボールから足を離した瞬間にそのボールがオフサイドポジションに置かれてしまう場合がある。
そのボールにコーナーキックを蹴った選手が寄っていって蹴った瞬間にオフサイドとなる。
多くの場合、コーナーキック時にはゴール内にディフェンダーが2人入っていたりするのでショートコーナーを受けてそのボールに寄って行く場合でもオフサイドにはならない。
が、ショートコーナーに合わせてディフェンダーやGKがサササーッと上がる場合にこういうオフサイドが発生する場合がある。
そんなこともまれにあるということを意識してボールばかり見ずに副審を行なうことが必要だ。