サッカー審判TIPS(115)
ゴールライン越えいろいろ
本日もテレビで高校サッカー観戦。
三鷹vs宮城県工
前半、三鷹のFKに対し飛び出したGKよりも一瞬早く三鷹の選手がヘディングしボールはゴールへ。
宮城のDFが右足ボレーでクリアしたが、キックした場所はゴールの中。
ゴールインの判定。
この場合副審は直接ゴールを狙えるFKとしてゴールラインの監視をしていたためラインを越えたかどうか
の判定には何の疑惑もない。間違いなくキックした場所はゴールの中だった。
ただし、私としてはこのボールに飛び込んだもう一人の三鷹の選手がボールにはさわれず(当然だ。別の三鷹の選手が頭で触っているのだから)体がGKに当たっている。
GKへのチャージを取ってもよいプレーだったと思う。
昔、Jリーグ初期の頃。
サンフレッチェ広島に前川和也というゴールキーパーがいた。
日本代表も経験したからご存知の方も多いと思う。
彼が試合中に前から高く飛んできたボールを後ろに下がりながらキャッチした場面があった。
キャッチしたとき体はゴールラインを越えてゴールの中にあった。
しかしボールをつかんだ腕はフィールドの中にあり、得点にはならない。
ここまでは良い。
しかしその後、彼は腕を振りかぶってそこから味方にボールを投げたのだ。
そこでゴールインの笛。
「え?なぜ…? 副審に向かいゴールインを否定する仕草をするも抗議は認められずゴールとなった」
オウンゴールである。
振りかぶったときにゴールラインを越えてボールが空中でインゴールしたのだ。
こんなこともあったのだ。