サッカー審判TIPS(111)
監視位置(1)
23日(日)はKenKenのチームは試合でした。中央区の大会なのになぜか駒沢第2。
朝の集合時間に遅れたKenKenは審判の割り当てに漏れ、先に集合していた仲間から主審と第4の審判が決まっていた。審判手帳の記入途中のページ、最下段が1行だけ空いていたのであと1試合やればちょうど
2008年が新しいページから始められるので、やる気で審判セットも持っていったのに。
残念。(波田陽区ふうに。古い~)
主審はH君。4級だが主審の経験も豊富。PUMAの審判服セットを個人で持っており、それなりのレベルのジャッジができそうなので安心。
チームメイトたちとスタンドから観戦することにした。
セットになった副審(本日の対戦相手チーム)が言っちゃあ悪いがヘボ。
悪い例として書いておく。
・オフサイドラインのキープができていない
・スローインの指示。旗と腕が一直線でない(腕水平、旗斜め上)←想像してみよう
・遠くのオフサイド。腕は斜め上に上げているものの旗が水平←想像してみよう。難しいよこれ
・ゴールラインまで走らない
・目の前でファウルがあったのに旗を上げない
・ゴールキックのときボールが置かれるまで監視していない(てか、ボール見てない)
・自分のサイドに選手がドリブルしてくるとラインから離れる(先回りできない)
・走りながらスローインの旗を上げる(静止して上げるべき)
では、H君の主審はどうだったか。結論は「及第点」。
なーんて、偉そうに。私は別にインストラクターでもないのだが…。
主審を終えて戻ってきたH君。「どうでした?私の主審は」(この向上心がいいねー)
KenKen
「だいたい良かったけど、もっと近くに寄って見たほうがいいと思うよ」
H君
「あー、そうなんですか。あまり近くに寄るとプレーの邪魔になるかと思って…」
ポンッ(膝を打つ音)
そっかー。皆、プレーの邪魔になるかと思って離れちゃうんだ。
■主審の位置取り
私は基本的にドリブルしている選手を後ろから追う。というか必然的にそうなる。
後ろから見ていればドリブルする選手にも邪魔にならず、ボールを奪われて逆襲をくらってもだいたい 左右どちらかにずれてくれるのだから奪った側の選手にもそれほど邪魔にならない。
ゴールキックのときにジャンプで競り合いがある。
これは横から見るのが望ましい。主審はボールを注視せず、落下点にいる選手に注目する。
チェックポイントは以下の通り。
・後ろの選手が手を使って押していないか
・前の選手が腕を後ろに回してホールディングしていないか
・ひじを使っていないか
・ボールを見て飛んでいるか(ジャンピング・アットの監視)
コーナーキックのとき
ルールブックに主審、副審の位置取りが図解されている。基本はこの図。
・ボールばかり見ないで選手同士の争いを見る
→つかみ合いなどを見つけたらボールが蹴られる前に"強く"笛を吹いてプレーを止め口頭注意
アウトオブプレー中なので守備側が警告退場相当の反則をしてもPKにはならない。処分ののち
コーナーキックで再開
強く吹くのはキッカーにもちゃんと聞こえるために。
・走り込む選手に巻き込まれないように首を振って後ろから来る選手がいないかどうか見ておく
・ゴールキーパーの前に攻撃側の選手が立つケースがある
→ゴールキーパーが左右に動いて視界を確保しようとしているが自分も左右に動いて邪魔をする
⇒程度がひどければ注意
→ゴールキーパーが攻撃側の選手をど突く
⇒軽く押す程度だったらプレーを止めて注意。あまりにもひどいようなら警告
→ゴールキーパーと攻撃側選手の間に入った守備側の選手がど突く
⇒ひどくならないうちに注意する
試合でプレーしているときもそうだが、審判をやっているときも「ボールウォッチャー」にならないことだ。