サッカー審判TIPS(106) バックパスキャッチ! | サッカー審判KenKenのブログ

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バックパスキャッチ!

誰もが当たり前のように知っていて、それをやってはいけないということが常識となっている、ゴールキーパーへのバックパス。
日曜日の試合で、我がチームのゴールキーパーは右SBの選手からのバックパスをキャッチしてしまった。
他の選手の陰になって、相手が蹴ったボールだと勘違いしてしまったのだろう。

やばい!と思って私は「早く蹴れ」と叫ぶも相手のアピールもあり主審が気がつき自信なさそうに笛が吹かれた。

このブログを読んでいる方ならば処分と再開方法は当然ご存知と思う。

しかし、この時主審は「バックパスが蹴られた場所」からフリーキックをさせようとしたのだ。
あまりにも当たり前のことなのでこんな間違いをする人がいるなんて考えたこともなかったのだが、もしかしたら15年ぶりくらいに審判をすることになった人なのだろうかと思ってしまった。
バックパスをキーパーが手でコントロール(*)することができなくなったのは確か92年~93年の頃だったと思う。
 *コントロールということは、キャッチだけではありません。バックパスがゴールに入りそうになった
  ので手ではじいてコースを変えたという行為もフリーキックの対象です。ルールブックには「手で触
  れる」と書いてあります。バックパスに対してはゴールキーパーはフィールドプレーヤーと同じよう
  な扱いという考え方ですから手で触れることはできないのですね。

そして再開方法は「ゴールキーパーが手でコントロールをした場所」からの相手チームの間接フリーキックです。