サッカー審判TIPS(105)
CWC決勝戦
本日の3位決定戦は外出中で見れなかったのだが決勝戦を帰宅後にテレビ観戦した。
審判はメキシコセット+4thにオーストラリア。
試合前のコイントス時に審判団が映ったが、右手にちょっと大きい腕時計をつけていた。これが例のゴール判定チップの受信機だろうか。
後半31分にまずミランのカラーゼが退場となる。
タックルが相手の足に入り、それが悪質なプレーと判断されたのだろう。
ビデオで見ると、足を狙って行ったわけではなさそう。これを一発退場としては可哀相な感じではある。警告処分が妥当なようにも見える。
しかしここで競技規則の121ページを見てみよう。著しく不正なファウルプレーの例として写真が載っている。この写真はタックルに入った足が相手の足に蹴りを入れたような形になっている。
これは故意だろうが過失だろうが退場処分となるというわけだ。
次に後半42分に今度はボカのレデスマが一発退場になった。
これもビデオで見ると、空中にあるボールに行った足が体を入れてきたカカに当たってしまって蹴りを入れたような形になってしまったのがわかる。これも足を狙って蹴ったわけではなく、警告処分で十分のようにも思える。しかしこれも上記と同様に解釈すれば一発退場にしなくてはならないのもやむを得ないのだろうか。
いずれも、相手を怪我させてもいいという悪質なファウルというほどではない。
個人的にはこれでレッドカードはちょっと厳しすぎだと思うがルールブックに載っている写真をガイドラインとして判定していかなければならないので自分の基準を少しアジャストすることを検討。
さらに、カードではないが、ゴール後のパフォーマンスに問題ありのシーン。
カカがゴールを決めたあとシャツをたくし上げて首の後ろにかけ、下に着ていたシャツのメッセージを見せていた。
これはルールブック119ページにある、ジャージーを脱ぐことによって警告対象となる例をあげた写真にドンピシャ当てはまる。
カカ、警告だよ。
3位決定戦はまだビデオを見ていないので突っ込みどころがあるかどうかは不明。