サッカー審判TIPS(104) ハイテクボール紹介 | サッカー審判KenKenのブログ

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サッカー3級審判KenKenの審判経験記

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サッカー審判TIPS(104)

ハイテクボール紹介

以前の日記(10月14日)に、ハイテクボールとゴール裏への審判配置が報道されたことを書いた。
http://blogs.yahoo.co.jp/kimurakei1/23428799.html

ゴール裏審判は実現しなかったが(しなくてよかった)、ハイテクボールについては実際に今回のクラブワールドカップで使用されているそうだ。13日にこのボールについて記者発表があった。(記事のタイトルがゴールデンボール(キンタマ?)テクノロジーとなっているのはご愛嬌)
http://jp.fifa.com/clubworldcup/news/newsid=659501.html (以下、引用文は青文字で示す)

13日木曜日、横浜国際総合競技場でゴールラインを割ったか否かが自動的に判定できるゴールラインテクノロジーのメディア向けデモンストレーションが行われた。デモンストレーションでは、アディダス社のFIFAおよびUEFA担当部長のギュンター・プファウ氏とカイロス社の担当責任者クリスティアン・ホルツァー氏が説明を行い、集まった報道陣をうならせた。

特に報道陣の注目を集めたのは、会場入口に展示されたボールの断面図と、ボールの中心に設置されたチップとそれをつなぐケーブルが組み込まれたモデルボールだった。
ピッチに数個のセンサーを設置するという従来の技術とは異なり、今回開発されたボールの構造は実にシンプルだ。「非常に薄い(直径2ミリ)ケーブルがボールの深さ15-20センチの所に張り巡らされている」とホルツァー氏。「このケーブルがボール中心に設置されたチップに情報を伝達する磁場を作り出し、ボールがゴールラインを越えると、ピッチ上の4人の審判の腕時計に'Goal'と表示される仕組みになっています」。


報道のよると、この技術は幾度もテストを重ねられ、どんなに強いキックで蹴られてもチップに全くダメージを受けないというのだ。さらに、審判への情報はすべて暗号化されて送信され、妨害を受ける心配もないという。つまり審判が付けている受信機に「ゴールだったよ」という嘘の情報を外部から送信するということもできないようだ。

「今大会の出場チームには、日本に到着してすぐに40球を渡しました」。ホルツァー氏はこう続けた。「40球のうち25球は普通のボールで、残りの15球が今回のチップを内蔵したボールでした。さらにその15球も、チップを作動させたものと作動させていないものを混在させました。でも、選手は普通のボールとチップ内蔵ボールとを違和感なく使い、全く見分けられませんでした」。

この装置の付加による重量増は15gとのこと。
ルールではボールの重さは410g~450gの間なので、15gが大きな問題になるとは考えにくい。
どういう原理かは不明だが、やはりピッチかゴールの枠に何らかの仕掛けを施さないといけないだろう。
ボールが勝手に白線や枠を検知するとは思えない。


幸いというか残念ながらというか今大会ではまだきわどいゴールシーンがない。また審判がエキストラの装置を腕に付けているのはテレビでも確認していなかった。日曜日の試合中継では審判の腕にも注目だ。

いずれこのセンサーの仕掛けが判明したら紹介したいと思う。