サッカー審判TIPS(5)
審判七つ道具(主審編-その1)
(1)笛
2種類用意するのが望ましい。
コルク入りとコルクなし。
明確に音の高さが異なるものが良い。
2つ(あるいは3つ)のフィールドが隣接しているような会場で隣の笛と混同しないようにするため。
試合開始前に隣のピッチの主審に「おたく、笛は何を使う?」と聞くのが良い。
(2)時計
左右の腕に1個ずつ装着する。
一つはランスルー(流しっぱなし)。もう一つはストップウォッチとして選手の怪我などによるロス
タイムを計測する。(つまり止めたり動かしたりする)
(a)必ずキックオフ前に動かす
確実に時計が動き始めたのを確認して笛を吹く。数秒の誤差は気にしない。
(b)タイムアップちょうどにアラームが鳴らないようにする
1分単位でアラームを調節できる時計であれば試合時間+1分にしておく。
あまり派手にアラームが鳴ると近くにいるプレーヤーが気づいて「鳴ってるのにまだ吹か
ないのか」と思われてもよろしくないので。
(c)そうは言ってもできれば1分前にアラームが鳴るようにする
第4の審判にロスタイムを伝える場合にぎりぎりではまずいので。
(3)警告カード、退場カード
カードを出した場合、「時間」「チーム」「背番号」「理由」を試合記録カードに書き込む。
しかし進行を妨げないため、カード表面に殴り書きをして後で書き写すことがよくある。
(a)時間は前15とか、後5などと書かずに通算の時間を書く。(23分とか54分とか)
(b)チーム名など書くと長くなるケースがあるので「白」「アオ」などで済ませることもある。
(c)理由は「ラ」(ラフプレー)、「イ」(異議)、「キョ」(距離)などのように書く。
上級審判の人はルールブックの順にラフはC1、のように書くが私はまだ覚えきれていない。
(d)赤と黄のカードは別なポケットに入れておく。あるいはカードケースの表側と裏側に分けて
収納できるようになっているケースを利用する。ただ、ケースを確認することなく相手を見て
ポケットに手を入れカードを出すほうがスムーズに見える。さらに、レッドカードを出す時は
片手でカードを出し、もう一方の手でピッチの外を指差すことがのぞましい。
続く