中野の恩愛空手道場 護身空手木村塾 〜武術は、究極のコミュニケーションだ(^.^)v

中野の恩愛空手道場 護身空手木村塾 〜武術は、究極のコミュニケーションだ(^.^)v

武術で、自身と向き合い、癖に気付き、自身の自然を学び
気合いを入れて、ストレスを克服し
優しさという真の強さを携え、人生を豊かに生きましょう!https://kimurajuku.amebaownd.com/ 護身空手木村塾 押忍!塾長 木村

護身空手 木村塾 中野本部道場 生徒募集!! 

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水曜日 17:45~19:00 青年部

木曜日 10:00~11:30 レディースクラス

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武術──その本質は「勘」と「芸」に宿る。機械は膨大なデータを処理し、確率と最適解を返すことに長ける。だが、道場の床に刻まれた汗の匂い、相手の一瞬の視線に込められた意図、稽古の中で研がれる身体感覚──こうしたものは数値化されにくい。ここに、武術がAIに対して揺るがぬ優位性を持つ理由がある。


勘とは即時に現場を把握し、過去の経験と身体の記憶を照らし合わせて瞬時に判断する能力だ。教本や映像だけでは獲得できない、身体の微かな震えや呼吸の変化を読み取る感覚。AIはパターン認識で類推できても、未知の状況で体感として刻まれた「直感的な回避」や「間合いの詰め方」を完全に再現することはできない。勘は誤差や揺らぎを前提にして強くなる。だからこそ、対峙した瞬間に機転を利かせる武術家の動きには、人間だけが持つ柔らかさと力強さが宿る。


次に「芸」。武術は単なる勝ち方の集積ではなく、動きそのものを磨く「技芸」である。呼吸と体の連動、力の流れ、間の美学──これらは稽古を通して研ぎ澄まされる表現であり、観る者の心を動かす。AIは効率的な動作を模倣できても、一本の型に込められた精神性や美意識、そしてそこから生まれる余白(遊び)を創造することが難しい。芸は技術を超え、人と人の間で伝わる文化の核を成す。


武術の優位性は単に「勝つ」ための手段に留まらない。勘は未知を切り拓く判断力を与え、芸は動きを通じて人の心と身体を結ぶ。AIが進化しても、稽古場で磨かれる身体知と美意識は、人間が長年かけて培ってきた不可侵の宝であり続ける。武術はデータでは測れない部分を抱え、それこそが人間の強さであり、AIと共にあっても色あせない価値なのだ。

武術を長く続けていると、不思議なことに気づく。師から教わった型を忠実に守っているはずなのに、いつしか動きの端々に「その人らしさ」が滲み出るのだ。この滲み出る色合いこそ「武風」と呼ばれるものであり、いわば武術における個性の表れである。


武風は意図的につくるものではない。何千回と同じ突きを繰り返すうちに、身体の使い方や呼吸の癖、物事の捉え方までもが技に反映される。ある者は鋭さを、ある者は柔らかさを、またある者は粘り強さを。その違いは、人間そのものの生き方や価値観が映し出されているからだ。


現代は効率化や標準化が求められる時代だ。AIが動きを解析すれば、理想的なフォームや最短距離の打ち方を導き出すだろう。しかし、そこには「その人だけの味わい」は宿らない。武術は技術であると同時に芸術でもある。だからこそ、同じ型を稽古していても、一人ひとりにしか出せない「音色」のような響きがあるのだ。


武風とは、長年の鍛錬と経験の果てに自然と結晶する、自分だけの「戦いと生のスタイル」である。個性を隠すのではなく、技の中で昇華させること。それは武術を学ぶ者に与えられた最大の自由であり、また人間にしか持ち得ない尊さでもある。







囲碁の世界には「地(じ)」と「厚み(あつみ)」という大切な概念があります。実はこれ、武術の稽古や実戦の感覚ととてもよく似ているんです。



◆「地」とは何か?



囲碁でいう「地」は、最終的に点数として数えられる領土のこと。

武術に置き換えると、これは 技が実際に相手に決まった瞬間 にあたります。


  • 拳が相手にヒットする
  • 投げが決まって相手が倒れる
  • 関節技で動きを封じる
    これらはすべて「地」、つまり 目に見える成果 です。




◆「厚み」とは何か?



一方の「厚み」は、囲碁では直接の得点になりませんが、相手にプレッシャーをかけ、次の展開を有利にする潜在的な力。

武術に置き換えると、


  • 崩れない姿勢や安定した構え
  • 間合いを自在に支配する足運び
  • 打撃や投げにつながる布石となる崩し
  • 相手を近寄らせない気迫や存在感
    といったものが「厚み」にあたります。



一撃必殺ではなくても、そこに立っているだけで相手が仕掛けづらくなる。これが厚みの力です。



◆両者のバランス



「地」を狙いすぎると、どうしても無理攻めになりがちです。逆に「厚み」ばかり意識していても、決め手に欠けて勝負を終わらせられません。

武術において大切なのは、厚みを築きながら、ここぞという場面で「地」を取ること。

このバランス感覚は、囲碁でも武術でも同じですね。






「出来る道を探る武の心」



武術の稽古において、技が上手くいかないことは日常茶飯事です。型が思うように決まらない、力の流れが止まってしまう、相手の動きに対応できない――こうした壁にぶつかったとき、「自分には才能がない」「体格が違うから無理だ」「時間が足りない」と、“出来ない理由”を並べることは簡単です。


しかし、武術の真髄は「不可能を超える術」を探るところにあります。


達人たちは皆、出来ない状況の中で「どうすれば出来るか?」を問い続けました。たとえば、力のない者がどうすれば力のある者に勝てるのか。動きの鈍い者がどうすれば素早く動けるのか。そこから生まれたのが、「力を使わずに崩す技法」や「間合いと呼吸で先を取る術」などの工夫です。


これは単に武術に限った話ではなく、日常や仕事、人生全般にも通じます。





「考えるより、感じ、試す」



武術の稽古では、頭で考えるだけでは技は身につきません。まず動き、試し、失敗の中から学びを得ます。「こうしてみたらどうだろう?」「この角度なら届くかもしれない」と、“出来る可能性”に意識を向けて繰り返すことで、出来なかったことが自然と出来るようになるのです。


つまり、「出来ない理由を探す」のは、現状維持の言い訳であり、

「出来る方法を考える」のは、成長と突破への第一歩です。





結び



武術の道は、常に「工夫と応用」の連続です。

「出来ない」ではなく「どうすれば出来るか?」という問いが、心を強くし、身体をしなやかにします。

それはやがて、人生のあらゆる場面で応用できる“心の型”となるのです。


【護身空手木村塾】護る力、育てる心。あなたの「強さ」はここから始まる。


こんにちは!

護身空手木村塾のブログへようこそ。


私たち木村塾は、「誰もが自分と大切な人を守れる力を持ってほしい」という思いから、護身術に特化した空手の指導を行っています。子どもから大人まで、初心者でも安心して学べる環境を整え、「技」だけでなく「心」も育てることを大切にしています。





🔰 初めての方へ ~護身空手とは?~



護身空手とは、攻撃よりも「守る」ことを第一に考えた空手です。

実戦的な技術をベースにしながらも、無用な争いを避ける「冷静さ」と「判断力」を養います。


特に木村塾では、以下の3つを柱に指導しています:


  1. 安全第一の実践指導
      ─ ミット打ちや対人稽古を通じて、体の動きを自然に覚えていきます。
  2. 心の成長
      ─ 礼儀、集中力、自己管理を大切にし、年齢問わず「強く、優しい心」を育てます。
  3. 現実に即した護身技術
      ─ 街中でのトラブル回避法や、不審者対応など、日常の「もしも」に備えます。






🥋 木村塾のクラス紹介



  • キッズクラス(5歳~小学生)
     遊びの要素を取り入れながら、楽しく体を動かし、集中力と礼儀を学びます。
  • 一般クラス(中学生~大人)
     本格的な空手の技術を学びながら、体力アップとストレス発散にも効果的!
  • 女性のための護身クラス
     力に頼らない技術と、危機回避の知識を身につけられる内容です。






🗓️ イベント情報【体験会・昇級審査など】



📣 無料体験会 開催中!

初心者・親子での参加も大歓迎!

詳しい日程は当ブログやSNSで随時発信していますので、ぜひチェックしてください。





💬 木村塾からひとこと



私たちが教えたいのは、単なる空手の「型」や「技」ではありません。

自分を信じる心、相手を思いやる気持ち――

護身空手を通じて、人生に役立つ「本当の強さ」を手に入れてほしいのです。


一緒に、心も体も強くなりましょう!


押忍!




道場の場所・時間・お問い合わせ先

▶ [道場住所] 東京都中野区中野1-55-2 パレス中村ⅡB1

▶ [メールアドレス] cmbtrainers@yahoo.co.jp

▶ [ホームページやSNSのリンク]





吹き矢の魅力:シンプルだけど奥深いスポーツ

みなさん、「吹き矢」と聞くとどんなイメージを思い浮かべますか? 忍者の武器? それとも、昔ながらの遊び? 実は吹き矢は、今や健康維持や集中力向上にも役立つスポーツとして注目されています。今回は、吹き矢の魅力や基本の遊び方、さらには健康効果についてご紹介します!

吹き矢とは?

吹き矢は、筒の中に矢を入れ、息の力だけで的に向かって飛ばすシンプルなスポーツです。日本では「スポーツ吹矢」として公式ルールが整備されており、専用の筒や矢を使って競技が行われています。

主な特徴は以下の通りです。

道具がシンプル:必要なのは吹き矢の筒、矢、的だけ!
体力をあまり必要としない:子供から高齢者まで楽しめるスポーツです。
集中力が重要:息を整え、狙いを定めることが成功のカギ。

吹き矢の基本的な遊び方

吹き矢は簡単そうに見えて、実はコツが必要です。以下のステップを参考に、まずは試してみましょう!

1. 姿勢を整える:背筋を伸ばし、リラックスした状態で構えます。
2. 矢を筒にセット:専用の矢を吹き矢筒に入れます。
3. 深呼吸をする:息を大きく吸い込み、肺にしっかり空気をためます。
4. 狙いを定める:的に向かって筒の角度を調整します。
5. 一気に吹く!:強く短く息を吐き出し、矢を飛ばします。

シンプルな動作ですが、正確に的に当てるためには呼吸のコントロールや安定した姿勢が大切になります。

吹き矢の健康効果

吹き矢はただの遊びではなく、実は健康にも良い影響を与えます。

1. 呼吸機能の向上

吹き矢をすると、自然と腹式呼吸が鍛えられます。特に肺活量を増やす効果が期待でき、高齢者の健康維持やリハビリにも活用されています。

2. 集中力アップ

矢を的に当てるには、心を落ち着かせ、呼吸を整えることが重要です。この過程が集中力向上につながります。

3. ストレス解消

深呼吸をしながら行う吹き矢は、リラックス効果も抜群。精神的な安定をもたらし、ストレス解消に役立ちます。

どこで吹き矢を楽しめる?

吹き矢は自宅でも手軽に楽しめますが、全国各地にはスポーツ吹矢のクラブやサークルもあります。興味がある人は、ぜひ近くの教室を探してみてください!

まとめ

吹き矢は、シンプルな道具と動作で楽しめるだけでなく、健康や集中力向上にも役立つ素晴らしいスポーツです。運動不足が気になる方や、新しい趣味を探している方は、ぜひ吹き矢に挑戦してみてはいかがでしょうか?

体験出来るイベント↓


静かな呼吸とともに的を射抜く爽快感を体験してみてください!





遊び稽古

空手の稽古において、子供が遊びながら学ぶことは非常に有効です。空手は伝統的な武道であり、礼儀や規律を重んじますが、特に子供の稽古では、楽しさを取り入れることで学習効果を高める事が出来ます!
  


遊びの要素を取り入れることで、子供たちは自然に動きを覚えたり、技術を習得したりするだけでなく、集中力や忍耐力も養います。 


 例えば、反射神経や素早い動きを身につけるために、ゲーム形式の稽古を取り入れることが考えられます。軽い攻防の遊びや、動きを競い合う簡単な競技を通じて、子供たちは基本動作を繰り返しながら楽しく学ぶことができます。


また、ペアになって行う練習やチームで取り組む課題は、協調性やコミュニケーション能力を育むのに役立ちます。

さらに、遊びの中で子供たちが自主的に考えたり工夫したりする場面を作ることで、自己表現力や創造力も発展します。


空手は身体能力だけでなく、精神的な成長も重視されるため、遊びを通じて自信を育むことは、稽古の目的とも一致します。 


 遊びと稽古をバランスよく組み合わせることで、子供たちは武道の本質を学びつつ、楽しみながら長く続ける意欲を持つようになるでしょう。



 

 



 

 





こんにちは〜

今年もあっという間に、、。締め括り的な行事をやろうと久しぶりに道場内で個人まりと、少年部中心の演武大会をやろうと思います^ ^

当会は、成功体験と失敗体験のバランスを大事にしております!失敗体験だけで行動を起こせません。成功体験だけでも根っこが育たず、直ぐに挫折してしまいます!

審査は、どちらかと言うと成功体験を積み上げてもらいながら自分の現状を把握して新たな目標を見つけてもらう為に行っておりますが、大会や演武会、交流稽古は、失敗体験体験を乗り越えてもらう為に行っております。上手く行く子もいますが、大抵は、何時もの実力を発揮出来ません。そこで悔しい思いをし、自分の弱さを知って真に強く成りたいと思うのです!

押忍の忍も我慢→忍耐→厳(自己に厳しく)と変化します。これまでに沢山の子供達を観てきましたが、無理の無い範囲で徐々に成功体験から失敗体験への比重をシフトして行く事が成長に繋がると確信しております!

自信を持って困難を乗り越え、自分に厳しく自己成長して行ける子が少しでも育ってくれたらと思う次第です!

11月の演武会も小さな成功・失敗体験を積めるようにして有りますので、是非ご参加下さい😊

質問等も気軽にメッセージ下さい。押忍
**推手(すいしゅ)**は、太極拳の重要な練習法の一つであり、二人一組で行う対人練習です。推手は、相手との接触を通じて力の流れや方向を感じ取り、相手の力をいなしつつ自分のバランスを保ち、相手のバランスを崩す技術を養います。この練習法は、太極拳の理論である「柔よく剛を制す」を実践する場であり、武術としての太極拳の実戦的な側面を体得するために欠かせないものです。本稿では、推手の歴史、目的、技術、練習方法、そして太極拳における役割について説明します。

1. 推手の歴史

推手の起源は、古代中国における武術の伝統に根ざしています。太極拳が成立する以前から、武術における接触技法や相手の力を利用する動きは存在していました。特に、太極拳の始祖とされる陳家溝(ちんかこう)における陳氏太極拳では、これらの技法が「掤(ぼう)、捋(りょ)、挤(じ)、按(あん)」という4つの基本的な技として体系化されており、これが後に推手の技術として発展しました。

推手が太極拳の練習法として定着したのは、19世紀に楊露禅(ようろぜん)や武禹襄(ぶうしょう)といった太極拳の大家たちが広く普及させた時期です。彼らは太極拳を広める過程で、推手を重要な稽古法の一環として位置付けました。太極拳が単なる健康法ではなく、実戦的な武術としても優れたものであることを示すため、推手は欠かせない訓練となりました。

2. 推手の目的

推手の主な目的は、相手の力を感じ取り、それに適応して柔らかく対応することです。これにより、力を使わずに相手のバランスを崩し、自分は安定を保つことができるようになります。推手の目的を以下に整理します。

1. **感知力の養成**: 推手の中で重要なのは「聴勁(ちょうけい)」と呼ばれる感知力です。相手がどの方向に力を加えているのか、その力の強さや動きを瞬時に感じ取る力を養うことが推手の基本です。この感覚を磨くことで、相手の次の動きを予測し、適切な対応ができるようになります。

2. **柔らかさの追求**: 太極拳の理念である「柔よく剛を制す」を実践するために、推手では力に頼らず、柔らかく相手の力をいなすことが求められます。力で相手に抵抗するのではなく、相手の力を利用してそのバランスを崩すことが重要です。このため、練習では筋力ではなく、体全体の協調した動きを重視します。

3. **バランスの維持と崩し**: 推手では、常に自分のバランスを保ちながら相手のバランスを崩すことが目標です。これは単に相手を押し倒すのではなく、相手の動きや力に応じて自然にバランスを崩す技術を養うことにあります。バランス感覚を鍛えることで、攻防の中でも安定した姿勢を保つことができるようになります。

4. **実戦的応用**: 推手は、実戦的な武術の一環でもあります。相手の力を巧みに受け流し、反撃する技術は、実際の戦闘においても有効です。推手を通じて、太極拳の動きがどのように攻防に応用されるかを学ぶことができます。

3. 推手の技術

推手の基本技術は、太極拳の「掤、捋、挤、按」という4つの技法に基づいています。これらの技術は、攻防の中での力の使い方やバランスの取り方を学ぶために重要です。

- **掤(ぼう)**: 掤は、相手の攻撃を受け止める防御の技法です。体全体を使って相手の力を持ち上げるようにして、攻撃をかわします。
- **捋(りょ)**: 捋は、相手の力を自分の体に引き寄せて流す技法です。これにより、相手のバランスを崩し、相手の力を無効化することができます。
- **挤(じ)**: 挤は、相手の力を利用して押し返す技です。力を使わずに相手を押し倒すための基本的な技法です。
- **按(あん)**: 按は、手のひらで相手を押し倒す動作で、相手のバランスを崩して有利な位置に持ち込むために使います。

これらの技法に加え、推手では「開合(かいごう)」「進退(しんたい)」といった攻防の基本概念を実際に体感しながら習得します。これにより、相手の力に対する適切な反応を学び、攻撃や防御のスキルを高めていきます。

4. 推手の練習方法

推手の練習は、段階的に進められます。初心者はまず基本的な動作を学び、徐々に複雑な技法や実戦的な要素を加えていきます。

1. **定歩推手**: 初心者向けの練習方法として「定歩推手」があります。定歩推手では、両足を固定した状態で、上半身だけを使って推手を行います。これにより、相手の力を感じ取り、上半身の動きで対応する能力が養われます。定歩推手は、自分の重心をしっかり保ちながら相手の動きを感じ取る力を高めます。

2. **活歩推手**: 定歩推手に慣れてきたら、次に「活歩推手」に進みます。活歩推手では、足を動かしてステップを踏みながら推手を行います。これにより、移動しながらバランスを保ちつつ、相手との距離感やタイミングを学ぶことができます。活歩推手は、実戦的な状況に近い練習として有効です。

3. **自由推手**: 上級者向けには、より自由度の高い「自由推手」が行われます。自由推手では、定められた動作やステップに縛られず、即興的に相手の攻撃や動きに対応する力を養います。これにより、実戦に近い状況での対応力や即応力が高められます。

 5. 推手と太極拳の関係

推手は、太極拳の技術や理論を深く理解するために非常に重要な役割を果たしています。太極拳の練習は、一般的に「套路(とうろ)」と呼ばれる一連の動作を一人で行うことが多いですが、推手はその套路を対人練習として発展させたものです。

推手を通じて、太極拳の動作が実際に相手との戦闘にどのように応用できるかを体感できます。これにより、太極拳の動きが単なる健康法や瞑想法ではなく、実戦的な武術であることが実感されます。また、推手の練習によって、太極拳の動作の中でバランスや力の流れを感じ取り、それを巧みに操る能力が養われます。

次回の武術交流稽古会で推手の講座も受けられますよー

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システマ(Systema)は、ロシア発祥の武術であり、現代において注目されている格闘技の一つです。システマは、ロシア軍や特殊部隊で訓練されていることでも知られ、その独自性と多面的なアプローチが世界中の武術愛好家や自己防衛術の学習者から評価されています。システマは、武器を使った戦闘から徒手格闘まで幅広い状況に対応できる、柔軟かつ実戦的な技術体系です。本稿では、システマの歴史、技術的な特徴、哲学、トレーニング方法などについて詳しく説明します。

1. 歴史的背景

システマの起源は、ロシアの古代武術にまで遡ると言われています。ロシアは、長い歴史の中で様々な異なる民族や文化と接触し、その戦闘技術に多様な影響を受けてきました。モンゴルの侵攻、ヨーロッパの騎士道文化、さらにはアジアの武術など、これらの要素がロシアの武術に融合されていきました。その結果、独特の戦闘技術体系が形成され、これがシステマの基礎となりました。

しかし、システマが現在のように体系化されたのは20世紀に入ってからです。特に、冷戦時代においてロシア軍やKGB、特殊部隊(スペツナズ)で採用されたことが大きな転機となりました。システマは、敵の動きを即座に察知し、最小限の動きで最大の効果を発揮する実戦的な武術として発展しました。これにより、あらゆる状況に対応できる柔軟性が求められる現代の軍事訓練にも適応したのです。

2. 技術的な特徴

システマの技術的な特徴は、他の武術や格闘技とは異なるアプローチにあります。一般的な武術では、型(フォーム)や技の正確さに重点が置かれますが、システマは固定された技や動きを持たず、状況に応じて自由に反応することを重視します。これは、敵の攻撃を制するための柔軟性を強調したアプローチです。

システマには以下のような特徴があります。

1. **呼吸法**:
   システマでは、呼吸が非常に重要な役割を果たします。戦闘時のストレスや痛み、恐怖をコントロールするために、呼吸法が使われます。深くリズミカルな呼吸を行うことで、精神的にも肉体的にもリラックスした状態を保ち、迅速な判断や反応ができるように訓練されます。

2. **姿勢と動作の自由**:
   システマでは、特定の姿勢や技を学ぶ代わりに、体の自然な動きとバランスを尊重します。攻撃や防御の際には、力を入れすぎず、流れるような動きで相手を制することを目指します。これにより、より少ないエネルギーで効果的な防御や反撃が可能になります。

3. **即興性**:
   システマは、型にとらわれず、即興的に動くことを重視します。これにより、どんな状況にも対応できる柔軟性が養われ、敵の動きに瞬時に反応することができます。また、複数の敵に対する戦闘や、武器を持った敵との対峙にも対応可能な技術が含まれています。

4. **心理的訓練**:
   システマでは、身体的なトレーニングだけでなく、心理的な要素も非常に重要視されます。ストレスや恐怖をコントロールし、冷静かつ客観的に状況を判断する能力が求められます。これにより、戦闘や危機的な状況においても、落ち着いて行動できるようになります。

3. 哲学と思想

システマは、単なる武術や格闘技に留まらず、精神的な成長や自己理解を深めるための哲学が根底にあります。これは、ロシア正教の影響を受けた精神性とも関連しており、身体と心の調和を重視します。システマの哲学には以下のような要素があります。

- **無駄を排する**: システマの技術や動きは、無駄を省き、効率的で自然な動作を追求します。戦闘においても、過度な力や複雑な動きは避け、最小限の動きで最大の効果を生み出すことが目標です。
  
- **自己コントロール**: システマのトレーニングでは、自分の感情や反応をコントロールすることが重視されます。これは、攻撃を受けた時や、予期しない状況に直面した時でも、冷静でいられるための重要な訓練です。

- **柔軟な思考**: システマの哲学は、型にはまった考え方を排除し、状況に応じて柔軟に対応することを教えます。これにより、戦闘だけでなく日常生活においても、予測不可能な事態に対処する能力を養います。

4. トレーニング方法

システマのトレーニングは、特定の技術を学ぶだけでなく、身体的な柔軟性やバランス、呼吸法、精神的な安定感を養うことが目的です。以下のようなトレーニングが行われます。

1. **呼吸トレーニング**: 
   ストレスや痛みを管理するための呼吸法を学びます。これにより、体内の緊張を解き、戦闘中でもリラックスした状態を保つことができます。

2. **動作の練習**: 
   型に縛られず、相手の攻撃に即座に反応するための動作を訓練します。柔軟で滑らかな動きを身に付け、攻撃や防御の際に最適な姿勢とバランスを取ることが目指されます。

3. **心理トレーニング**: 
   トレーニングでは、ストレス下でも冷静に対応する方法を学びます。例えば、相手の攻撃を受けながらも、呼吸を整え、リラックスし続ける練習などが行われます。

4. **即興戦闘の練習**: 
   複数の敵や武器を持った相手との戦闘をシミュレーションし、その場の状況に即興で対応する訓練を行います。これにより、あらゆるシチュエーションに対処するための柔軟性が身に付きます。

5. 結論

システマは、ロシアの軍事背景を持ちながら、現代の自己防衛や精神的な成長に適した多面的な武術です。その柔軟な動作や呼吸法、心理的な訓練は、単なる格闘技を超えて、日常生活にも応用できるものです。システマを学ぶことで、身体的な強さだけでなく、精神的な安定感や柔軟な思考を養うことができるため、多くの人々にとって魅力的な武術と言えるでしょう。

武術交流稽古会にシステマ参戦↓

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