前回、光瀬龍さんについて書きましたが、今回は故山村正夫さんについて書きたいと思います。

山村さんは映画化もされた「湯殿山麓呪い村」で知られるミステリー作家です。



もともとは講談社フェイマススクールという教室で教えておられたのですが、同スクールが閉校されたあと、1989年から始められたのが山村正夫小説教室です。

私は少しの間、在籍していました。

社会人になってから数年経っていたころです。


内容はさておき、私が初めて作品を書き上げたのもこの時期で、最初は児童文学でした。

内容としては稚拙なもので、山村先生もそう思ったのでしょう。

内容にはいっさい触れず、

「児童文学じゃ食っていけないよ」

の一言。

撃沈です。


次に書いたのはハードボイルドでした。

「コートの襟を立てながら」というタイトルもそれっぽいものです。

同じ時期に元ヤクザだったという人が教室にいて、その人もハードボイルドを書いていました。

その人の小説を読んで書くのをやめました。自分の作品がまるでおままごとのように思えたからです。

次にミステリーを書きましたが、先生からまったく相手にされず、教室をフェイドアウトしてしまいました。


この時期はいろんなことにすごく迷っていた時期で、記憶が極めて断片的です。

当然のようにまともな小説など書けるわけもなく、暗黒期は続きます。










世界に13億人もいるカトリック信者の頂点に立つのがローマ教皇です。

そのローマ教皇は、137人の枢機卿の選挙により決められます。

映画「教皇選挙」はその選挙の様子をスリリングに描きます。

 

 

映画では、3人の野心的な有力候補者が登場します。

主人公のローレンス枢機卿は、はっきりと「自分は教皇にはなりたくない」と言い切っています。

友人であるベリーニ枢機卿とともにリベラル派で、保守派の教皇選出をタッグを組んで回避しようと画策します。

 

 

ストーリーは「誰が犯人か」を「誰が選ばれるか」に置き換えたようなミステリー仕立てで進んでいきます。

派手なアクションシーンはありませんが、よくできたストーリーです。

特に伏線の張り方が見事です。

 

 

ローレンスは「確信(certenity)の人は教皇にふさわしくない。疑念を持って揺れ動いている人がふさわしいのだ」と語っています。

 

確信の人は自分の意見を曲げません。自分は変わらず、相手を変えようとします。

多種多様の信者がいるカトリック教会においては、時には考え方の違いを認める寛容性が必要だ、と言っているのです。

 

この伏線はラストでしっかり回収されます。

 

 

ローレンスもベリーニも「教皇などまっぴらごめんだ」と言っているくせに、いざ自分が選ばれそうになると教皇としての自負を語ったりします。

13億人のトップにはそれだけの魔力があるのでしょう。

これは「エクソシスト」などの正統派悪魔映画に多く出てくるテーマだと思いました。

誘惑の前に負けてしまう弱い生き物が人間です。

しかし、弱いからこそ何かを求め、何かを信じて生きていくことが大事なのです。

 

最後では主人公が迷い亀を池に戻すシーンがあります。

ローレンス役を演じたレイフ・ファインズは、

「精神的な自立のシンボルだと思う」

と語っているそうです。

 

みなさんはどう思いますか?

 

 

教皇候補のひとりを演じるスタンリー・トゥイッチ氏はどこかで見たことあるなあと思っていたら「シャル・ウイ・ダンス」で竹中直人氏が演じていた役をハリウッドリメイク版で担当していた人でした。

 

 

 

教皇選挙ホームページ

 

 

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まるで西洋のおとぎ話の世界を再現したかのような施設があります。

実際に魔女が棲んでいるかのような場所です。

それは静岡県浜松市にある「ぬくもりの森」です。

訪問したのが春休みの週末ということもあり、結構混んでいました。

 

 

どこを切り取っても絵になるレイアウトは驚きです。広い設備でないので気軽に回れるところもいいところ。

 

 

このぬくもりの森の歴史は2005年から。

2001年に開業したレストラン・ドゥスールに加え、水車小屋とギャラリーを加え、ぬくもりの森という名称を使用し始めます。

 

 

この施設をデザインしたのは2016年に58歳の若さで急逝した故・佐々木茂良氏。

 

 

現在はガレリアとして公開されている建物に佐々木氏は家族と一緒に住んでいたそうです。その点からも佐々木氏の強い思い入れを感じます。

 

 

トイレまでおしゃれです。

佐々木氏のブログを訪問すると、この施設は佐々木氏のデザインを実際に見ることのできる立体カタログなんだな、と思いました。

 

 

 

営業時間は16時までですが、この場所など夜間になったらきれいだろうな、と想像させられます。

 

 

 

細かいところまでおしゃれな感じです。

 

営業時間は11時から16時まで。

基本的に木曜が休みですが、少し変則的なので、行かれる際は確認したほうがいいと思います。

 

ぬくもりの森ホームページ

 

佐々木茂良氏ブログ

名古屋は喫茶店ばかり多いと思われがちですが、お寿司屋さんも多い気がします。

その中にはもちろん高級なお店もありますが、多くは気軽に入れるお店です。

ナゴヤドーム(いまはパンテリンドームですか)のJR最寄り駅である大曽根にある「千鳥寿司」さんも気軽に入れるお店です。

お寿司は並寿司で、1,100円。

その内容はというと……。

 

 

 

こちらです。

なかなか、いい感じでしょう?

 

一人用の刺盛りもあって、1,200円。

その写真はこちらです。

 

 

これまたいい感じです。

お手頃だけでなく、大将の調理の仕方が丁寧!

日本酒もこれまたいい感じのお酒が何種類も置いてあって、ついつい飲んでしまいます。

定期的に通いたくなるいいお店です。

大曽根方面に来た際は、ぜひ行ってみてください。

 

愛知県名古屋市北区大曽根3-10-5(大曽根駅降りてすぐ)

052-981-7349

営業日:月~土(日曜・祝日休み)

ランチ11:30~14:00(LO13:30)

夜間 17:00~22:30(LO22:00)

 

食べログ

 

 

わたしはスポーツ時代小説というものを書いているのですが、タイムスリップというシチュエーションをよく考えます。

走りのプロである飛脚が現代にタイムスリップしてきたら、マラソンや駅伝で活躍できるか、というのも楽しい空想です。

 

佐川急便のキャラクターにもなっている飛脚。

かなり速いイメージがあるけど、実際のところはどうだったのでしょうか?

 

江戸~京間は、約500km。

今に残る資料によると江戸~京間の標準所要時間は63時間とあります。このことから、500÷63≒8km/時が飛脚の速さとなります。

 

マラソンの世界記録を見ると、男子が21.1km、女子が19.2km。

ニューイヤーズ駅伝だと、20.9km(2025年・男子)。

 

比べるまでもなく、時速8kmというのは軽いジョギング程度です。

飛脚を爆速で走るなどといった表現も見かけますが、数字だけを見たら、それほど速くないことが分かります。

 

しかし、先ほどの時間には夜間や渡船待ちの時間が含まれているので、走っている時間はわからず、実際の時速もはっきりしません。

 

しかしながら、飛脚に求められたのは短時間の爆走ではなく、長時間コンスタントに走り続ける能力だったと思われます。

しかも、毎日のように走るのだから、明日へ疲労を残さない走り方をしないと続けられません。

今に残る飛脚の写真を見ても、その足は驚くほど太く、サラブレッドではなく、頑丈な農耕馬を連想してしまいます。

 

現代マラソンの急激な高速化に日本人がついていけなくなっているのも、案外、こんなところにルーツを見いだせるのかもしれませんね。

 

大江戸百花繚乱にももう少し詳しい内容を書いています。興味のある方はご覧くだささい。

 

プール仲間であり、飲み仲間でもある種田さんに弊著を進呈したところ、お返しにフラワーアレンジメントを頂きました。

可愛い!

わたしの好きなポピーを中心に作られています。

 

 

種田さんはgreennote shop というお店を運営されています。

さすが、プロの仕事は違います。

部屋のドアに飾ると、家全体が明るくなったように思います。

 

もうひとつ桜もいただいたので、まだつぼみの桜の樹の前に置いてみます。

ここだけ春がひと足はやくやってきたようです。

 

 

フラワーアレンジメントひとつで生活が豊かになったような気がします。

これから春に向けて特におススメです。

興味がある方は下記のリンクをご覧になってくださいね。

 

greennote HP

 

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ダーマットグラフ、略してダーマトって知っていますか?

三菱鉛筆から発売されている色鉛筆です。

よく見ると、本体には、ガラス、金属、プラスチック用と書いてあります。

 

自分はこのダーマトを愛用しています。

何に使っているかというと、ラインマーカーとしてなんです。

 

小説を書く際には結構、資料を読むほうなのですが、すぐに飽和状態になってしまって、頭に入ってこなくなります。

対策として、一度目でざっと目を通しながらこのダーマトでアンダーラインを引きます。

二度目はアンダーラインを中心に読んでいくのです。

(このやり方だと、資料は借りることができず購入せざるを得ないのでずいぶん高くつきます)

 

ラインマーカーだと裏移りしてしまうので使いません。

また普通の色鉛筆だと線が細くて曲がりが気になります。

その点、このダーマトだと線が太いので曲がりが気にならないのです。

クーピーペンシルも悪くはないのですが、ダートマには敵いません。

このダートマのほうが柔らかくて、紙に吸い付くような感じがするからです。

色は赤だとちょっときついので、自分的にはオレンジ一択です。

 

このダートマですが以前は、写真のフイルムの焼き増しの際の書き込みに使われていたそうです。

今ではネガフイルムは絶滅危惧種となってしまったため、ダートマもあまり使われなくなりました。

ですから文房具店においてあるとまとめて買ってきます。

 

先日も静岡の文房具屋さんで10本ほど購入してきました。

これでしばらくは安心です。

 

もしラインマーカーをお探しであれば、みなさんもお試しください。

 

 

 

 

YOUTUBEを見ていたら、すごい動画を発見しました。

CANさんの

東京~名古屋をのぞみ号利用で最も安く速く移動する方法が凄すぎた

という動画です。

 

わたしは名古屋と東京を行き来する機会が多いのですが、日帰りも結構あります。

そんな時、いつも新幹線代が高いなあ、と思います。

それでも最近はEX予約が便利なので、金券ショップにも行かなくなりました。

そんな自分にとって、まさに画期的な情報です。

 

東京~名古屋間の料金は下記の通り。

 

往復で21,120円掛かる計算です。

ですが、CANさんは「ずらし旅」というパック商品を紹介されています。

 

ずらし旅

 

この商品は出発の時間と帰りの時間に縛りを設ける代わりに新幹線代を安く抑えています。

東京→名古屋間だと往路が始発から8時台まで、復路が19時台から終電までとなっています。

 

 

この縛りはあるものの、最大で2,970円違います。

値段の違いは平日と休日で違うためで、休日だと720円しか違いません。

これでは5000円以上の差は出ません。

ですが、ずらし旅には、えらべる体験クーポンというものがあります。

この内容がなかなか豪華です。

目的地が名古屋版だとおススメなのは6か所の施設に無料で入れるパスです。

 

 

このほかにも食事なども選べます。

このパック商品は、以前から比べるとじわじわ値上げしているようですが、使い方によってはまだまだかなりお得なパックです。

 

この記事は、

キャン交通channel

を参考にさせていただきました。

このチャンネルのすばらしいところは、CANさんの鉄道愛があふれている点です。

見ているとこちらにも情熱が伝わって、元気になれます。

ぜひ、ご覧ください。

 

 

 

今日は亡き母の誕生日です。

前回「親鸞 人生の目的」のブログで「亡くなった人への一番の供養は自分が幸せになることだ」と書きました。

実はこれはお葬式のときにお坊さんに言われたことと同じだったのです。

 

愛する人を苦しめたり、悲しませようとして死ぬ者はいません。

いっぽうの残された者は故人を悼み、悲しみ、ときには苦しみます。

しかし、そんな状況は故人の本意ではないはずです。

 

お坊さんは「故人は苦しみのないいい世界に行ったのです」と言いました。

はっきり言って信じられませんでした。

 

今は考えがすこし変わりつつあります。

この世での一生というのはひとつの旅で、死ぬと新たな旅が始まるのかもしれません。

 

「後生の一大事」については人によって解説の仕方が少しずつ違うのですが、自分なりに考えると、次の旅に備えて、今の旅を悔いなきように終えることが重要なのだ、と言っているように思いました。

 

「悔いなく、今を生き切る」

それがいまの自分の目標です。

 

合掌。

 

母親は非常に器用な人でした。この中には洗濯ばさみが入っていてクリップになっています。

 

映画「親鸞 人生の目的」を観てきました。

仏教をメインテーマに据えながらも、ほのぼのとした恋愛ドラマ的な要素も盛り込まれていて、エンターテインメント作品としても楽しめる内容になっています。映像もとてもきれいです。

 

この映画では「後生の一大事」がキーワードになります。

死後の世界で一番大事なこと、という意味です。

言葉の意味は分かっても、内容はよくわかりません。

 

 

映画の中で若き親鸞は夢の中で聖徳太子に「お前の命はあと十年だ」と告げられます。

親鸞は「このまま後生の一大事の意味も分からず死んでいくのか」と苦悩します。

親鸞にとっては単に死ぬことよりも、後生の一大事の意味も分からず死んでいくことが怖かったのです。

おまけに出会った玉日姫の美しさが忘れられず、煩悩にも苦しめられます。

どんなに厳しい修行を行っても、後生の一大事の意味は分からず、玉日姫への思いも断ち切れません。

 

 

そんなある日、法然上人と出会います。

法然の説話を聞いて親鸞は、後生の一大事とは阿弥陀仏の本願に身をゆだねることだと悟ります。

阿弥陀仏はすべてのひとを救うという本願(約束)を立てました。

どんな修行を行っても煩悩を捨てられない弱い生き物である人間も、阿弥陀仏を信じることによって煩悩を持ったままでも救われると気づいたのです。

 

亡くなったひとの一番の供養は自分自身が幸せになることだ、といった言葉は胸にしみました。

 

 

親鸞 人生の目的 公式サイト

 

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