京都の着付け教室 きものシャン

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こんにちは 京都の着付け教室 きものシャン 講師の原 です。

前回の記事の続きです。
那覇市近くの産地である南風原町の織物について書きました。琉球絣です。こちらで作られる袷および単衣用の着尺はどんな織物設計なんだろう?

ルーペで拡大して見ることでわかることがいろいろあります。
本日は経糸本数と筬の関係について簡単に少し。


経糸本数と筬の関係

まず織物は織るためには、どんな織物を織りたいのか?そのためにはどんな糸がどれだけ必要なのか?割り出して、糸を織機や杼(緯糸を通す道具)にセッティングしなければなりません。

過去の実績を継続している織物(経済産業省の伝統的工芸品指定を受けているものなど)は、その織物設計をコロコロ変えるようなリスクは取らず、基本的に一度決めた設計で織物を生産し続けます。(もちろん同じ産地でもタイプ品種の違う織物は別ですよ。)

そうなると、その産地でその商品に使われているがどんなものか知っていれば、出来上がった織物をルーペで拡大して経糸の本数をよむ(数える)ことで、その産地の織物であることが追加確認できるというわけです。

※ 筬(おさ)は 経糸の密度を決め、また経糸に対して緯糸を真っ直ぐ打ち込むための道具です。 筬には「筬羽」と呼ばれる仕切りがあり、その密度の違いにより織れる布地の経密度が変わります。

経糸を通すこの隙間のことを「筬目」といい、筬目の粗さ細かさの単位「羽(は)」と表します。


筬羽ひとつには経糸2本が入ります。


どんな織物を織りたいかによって、織物の設計を決めて、それに沿った筬を選びます。  


①つまり、出来上がった織物をルーペで確認することによって、使用している経糸本数が計算できます。


②そして、各産地のあるタイプの織物がどんな筬を使用して作られているのか?それを知っていれば、織物の産地を特定する際の手助けになるのです。


たとえば証紙がない場合。どうみても九分九厘、この産地の織物だと思うが、補充の確認ポイントが欲しいなぁという際に、この方法を知っておかれると良いかと思います。

今回は南風原の琉球絣(注: 夏物の壁上布は別です。)の紬織物をみていきましょう。


琉球絣の経糸を数えよう

さて、筬のサイズと経糸の関係を学ぶ際に、我々は必ず「算(ヨミ)」という単位に出会います。

じつは「算(ヨミ)」については、歴史的に地域や工房によって様々な使い方がされてきていて、日本国内の統一的な規格はないのですが、現在織物の指導所(県の技術指導所や織物を教える教育機関)において使用されている「算(ヨミ)」は、1cmあたりの筬の羽数のことをさしています。

沖縄県でも現在この数え方を採用しています。


さて、琉球絣は15ヨミの筬を使用します。


日本の竹筬の基本通し巾は鯨尺の1尺5分が規格となっています。


鯨尺の1尺は約37.8cmなので、1尺5分は約40cmとなります。


15ヨミの筬を使って経糸の通し巾が1尺5分(約40cm)の場合 

15×2本×40cm で経糸本数1200本が導き出されます。

それを1cm間隔になおすと約30本。


目盛り1cm×1cm 倍率10倍のルーペで見た際に、約30本の経糸を数えることができるはずです。

ちなみにルーペの向きは開いている方を外側に、壁になってる方を自分側にして覗きます。(たまに逆にして見えないって言ってるひといます笑 気をつけてください。)


さてタテヨコ方向確認して布を机の上に置きます。

その上にルーペを真っ直ぐのせます。

布を持ち上げたりせず、机に置いた布の上に、真っ直ぐルーペを載せるのも基本です。


上からスマホで撮影すると、ゆっくり数えるのことができますよ。

何度も言いますが、撮影すると画像のどっちが縦だったのか横だったのかわからなくなるので、ルーペのタテヨコどちらかにマジックで印をつけるなどして気をつけてください。また、画像のオレンジになっている部分(この場合上下に対して左右の部分)に影が入らないようにしてください。影ができると数が読めません。


どの段でもいいので、経糸を数えてみてください。30本、31本、多少差はありますが、大体30本が数えられるはずです。


今回の記事について、もっと詳しく知りたいという人に向けて、8月、9月あたりに本格的な講座を予定しています。また決まり次第、こちらで募集告知します。


最後までお読みいただきありがとうございました。



今後の講座&イベント予定

6月9日(日)キャンセル待ち対応中

リユース着物目利き講座<レベルアップ紬編>

(京都)

 

 

 

 

6月29日(土)キャンセル待ち対応中

リユース着物目利き講座<着物編>(大阪)

*過去の開催募集記事です。どんな内容なのか詳細ご覧いただけます。

 

 

9月6日(金)および9月7日(土) 募集前

「長襦袢のプロに学ぶ 品質と楽しみ方講座&販売会」(京都)

 

 

 

10月12日(土) 募集前

「リユース着物目利き講座 着物編」(大阪)

堺筋本町・船場センタービルお買い物ツアー付き

*過去の開催募集記事です。どんな内容なのか詳細ご覧いただけます。

 

 

10月26日(土) 募集前

「リユース着物目利き講座 帯編」(大阪)

堺筋本町・船場センタービルお買い物ツアーは開催未定

*過去の開催募集記事です。どんな内容なのか詳細ご覧いただけます。