京都の着付け教室 きものシャン

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こんにちは 京都の着付け教室 きものシャン 講師の原 です。

というカテゴリで、着物のマイサイズについて書いています。

↑このリンクをクリックしていただくと寸法に関する過去の記事の一覧が出てきます。

 

この記事をお読みいただく前に

①着物のマイサイズは、実寸を見て決めますので、ここでお伝えできることは割り出し寸法とマイサイズの違い、考え方です。この記事からマイサイズについてご覧になった方は、まずマイサイズとは何かについての記事を読んでください。

 

 

 
②また今回身丈についてお話する内容は、以下の褄下寸法とも関連しているので、こちらを先にお読みいただき、理解してから本投稿の続きに進んでください。
 

身丈という言葉の整理

◯着る人の身長
◯着物の身丈
どちらも身丈といえば身丈ですので、紛らわしい場合は、身長・着物の身丈 とはっきり言い分けてください。
 
 
また着物の身丈の測り方は2種類あり、以下のようにどこを起点に測るのかで長さが変わります。

 

 

 

 
◯背中心の縫い目を上から下まで測ったものを
背身丈
または
身丈(背)
と表記します

 

 

 

 

◯着物の肩山上から裾まで測ったものを
肩身丈
または
身丈(肩)
と表記します

 

 
 

ただ単に身丈というと

背からですか?

肩からですか?

と必ず聞かれますので、

どちらから測っているのか明確にしてください。

 

★リユースを買う際にもどちらから測っているのか、必ず確認すべきところです。

 
 

基準は背身丈=身長

身長に対して基準となるのは、背身丈。

 

 

そのままイコールでうまく収まる人もおられますが、なで肩細身の人であれば「おはしょりが長すぎる」ということでマイナスします。
 
肩幅がかなり広い方やグラマーな方であれば、肩周りや胸やお腹周りなどのぶん、生地が上に吊り上がって長さが必要となるので、プラス分が必要になることがあります。
 
背身丈=身長は、だいたいこんなもんだ あくまでも基準である、と覚えておいてください。
 

身丈を自分で検討するプロセス

まず手持ちの着物を広げて、背身丈を測ります。背中心の上から下までの長さです。
この時に布を縦方向に強く引っ張りながら行うと、着用時の寸法よりも長く計測されてしまうので、空気を抜いてシワのない状態で床に置いて、上からスケールを当てて測りましょう。
 
1回では自信がないこともあるでしょう。測り間違いを防ぐためには、何回か測って確認しましょう。
 
測りやすいのはこちらの2尺の竹尺ですが
 
持ち歩きができるものが良いのであれば

https://room.rakuten.co.jp/room_762650ee7e/1700394565003169

このロータリーメジャーがおすすめです。

 

次に、実際に着用します。

帯までしっかり結び、シワなどをとって外に出掛けられるような状態にしてください。

そして鏡でおはしょりを見ていただき、その長さについて、

足りないのか?

長すぎるのか?

このままでいいのか?

を検討してください。

 

おはしょりは船底型になっているので、おへその下あたり、真ん中の長さを基準にして見ます。

 

おはしょりは二重になっていますので、調整したい分×2 を足し引きすればよいのです。

 

算出例

例えば いまの着物の背身丈が4尺2寸8分だとします

そして、おはしょりが7分ほど長いということであれば、

7分×2で 14分=1寸4分

4尺2寸8分−1寸4分で希望の身丈が計算できます。

 

ん?なんかこの引き算ややこしいナ...と思ったら

4尺2寸8分 を428

1寸4分 を14として計算すればシンプル

428−14=414

 

一の位が分.十の位が寸.百の位が尺ですから

4尺1寸4分ですね

 

ただし人間は紙人形ではありませんので、ピッタリピタピタジャストという数字はありません。少しゆとりをもって考えましょう。

 

4尺1寸4分➡︎ 4尺1寸6分〜4尺1寸8分

 

なお、このように背身丈を変更しても、褄下が連動して変わることはありません。

以下の記事のとおりに測定してください。

 

 

なーんだ簡単だ!と思っていただけるととても嬉しいのですが、しかし、、、
 

⚠️注意事項 があります。

ここで注意事項があります。
以下を必ず守ってください
 
身丈検討の際の注意事項

腰ひもの位置を固定する

腰紐の位置が定まっていないと寸法測定ができません。
まず紐を使うのか?
ウエストベルトなのか?
まず、決めてください。
 
なおウエストベルトは、ウエストに使います。
たまにウエストベルトを腰骨のすぐ上の窪みのところにつけている人がおられますが、間違った使い方です。腰骨の上のすぐ上の位置というのは、お辞儀をする際に折れる場所です。ベルトには向きません。
 
腰紐であれば腰骨のすぐ上の窪みのところが安定する位置で、裾合わせがキレイに決まります。ただどうしても紐をウエスト位置に使いたいという人もおられますので、そこはご自身で考えてください。
 
いずれにせよ場所によっておはしょりの長さが5分(約2cm)、場合によってはそれ以上変わることもありますので、定位置を決めることが必要です。
 
 

和装ブラ・補正も着用する

ちょっと長さを確認するだけだから、適当でいいかな?では困ります。

着物を着る時と同じ状態にしてください。

和装ブラをするかしないかで、バスト寸法は変わりますし、また胸元補正・腰回り補正も、するかしないかで寸法が変わります。

 

着付けを丁寧に行う

裾の長さが短すぎる、長すぎる、また裾合わせの角度が歪んでいる、そうすると 正確なおはしょりの長さが測れません。

 

また当たり前ですが、裾の長さはご自身の目的に応じて決めてください。

お出かけに着たいのなら、床スレスレです。

踊りをやっているから、お茶席で着るから、という理由で短くして着たい場合はその長さに合わせます。

 

客観的に見てアドバイスをもらってください、経験の豊富な着付けの先生の指導のもと行うと良いですよ、と私が勧めているのは、これらの確認事項があるためです。

 

呉服店や仕立て屋さんでは、このあたりの大切なところの確認サポートが出来ません。

 

 

繰越、袖幅・肩幅の割振りも注意する

これは着付けを丁寧に行うことと関連いたしますが、試着する着物の繰越が大きすぎると襟まわりや脇がダブつきますので、単純に布が体に対して大きくあまる、そして着付けている間にも襟元が開いてくるので、それをカバーするために胸元を成人式のように深く合わせることになります。
 
結果として、正しいおはしょりの長さは測れません。
 
またブカブカの着物について、身丈以外にも繰越をはじめ、袖肩の割り振りもタイトに修正する場合は、まず衿元や脇が全体的にピタッと収まりますので、おはしょりの長さも少し落ち着きます。
 
それを見越して全体調整をするのがマイサイズですので、やはりここまでいくと弊所など専門的に見れる人間に相談する方が良いでしょう。
 
また繰越が小さすぎると、無理矢理に衣紋を抜くことになりますから、全体が後ろにひっくり返ってご覧のようになります。
おはしょりの前の部分も短くなりますから、これも正確には測れません。繰越を直すことを前提にして長さを検討する必要があります。
 
 

プラスマイナスの範囲

細身の人あるある

背身丈=身長 で割り出した寸法から、マイナス5分~1寸範囲は当たりまえ
 

グラマーさんあるある

背身丈=身長 で割り出した寸法から、プラス5分~1寸範囲は当たりまえ
 

おはしょりの長さは身長や体型も考慮して

おはしょりの長さは、おおよそ4cm~6.5㎝の範囲におさまります。
 
お腹が出ている人は、おはしょりが短いとカンタンにめくれあがってきます。お腹周りを目立たせたくないから短めがよいという意見も伺いますが、客観的に見ると逆です。おはしょりがお腹をカバーしているほうがすっきと安定感のある着姿になります。
 
腰位置が高くて脚が長ーーーい人は下半身が間延びしますので、この場合も短めのおはしょりはオススメできません。
 
逆に小柄な方、身長が155m以下を基準とした場合、おはしょりはそれほど長く考えなくてもよいと思います。逆におはしょりが長いと極端に腰位置が低く見えて(脚が短く感じられて)バランスがよくありません。
 
好みといえる場所ですので、鏡でよく見てゆっくり考えてください。
 
以上、身丈についてはなかなか説明が難しいので、長い記事となりました。
 
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10月10日(土)リユース着物目利き講座<着物編>(京都)

 

10月16・17日着物のプロに学ぶ 羽織・コートの楽しみ方講座&販売会(京都)