どもども。
今日もせっせと人生を変えてくれた人を紹介していこ♫
人生を変えてくれた人たち
vol.1 自分の中で何かスイッチが入ったら出会えたバウさん
vol.2 バウさんに言われた「動け!」 動こう!と決めたら出会えたてんつくマン
今日は名前も知らないカンボジアの青年のお話。
僕が以前、てんつくマンの元でカンボジアの支援をしていた時、
カンボジアが大好きだったから、
とにかく出会う人出会う人、みんなをカンボジアに誘った。
カンボジアに来てくれたら、みんな元気になるし、
そこで出会った人たちがみんな繋がって行くのが、
見ていてとっても嬉しかったから。
素敵な人と出会ったら、
「一緒にカンボジア行こ♫」
元気のない人に出会ったら
「一緒にカンボジア行こ♫」
片っ端に誘った(笑)
そんな頃、一人の女性と出会った。
いつもいつも自分を責めていて、
すぐにリストカットしたり、
ベランダから飛び降りようとしたり、
海に飛び込んで死のうとしたり。
当然、誘います。
「一緒にカンボジア行こ♫」
で、その女性はカンボジアに来てくれました。
カンボジアのツアーでね、
毎回、最終日にみんなで感想会をするの。
それが毎回毎回、感動的でね。
泣きながら「ありがと〜〜!!」みたいなね。
そんな感動的な場面で、その女性はまたやっちゃったの。
その辺の市場で包丁を買って来て、
「私は死にます」ってね。
もちろん、みんなで取り押さえて死んだりすることはなかったし、
誰も傷ついたりはしなかったんだけどね、
そこはホテルのフロントから丸見えの部屋でね。
だから、その女性は、
「ホテルから出て行ってください」
って言われちゃったの。
それで仕方なく、僕が別の場所に連れて行くことになった。
それでホテルから出て、
カンボジアのバイクのタクシー、トゥクトゥクに乗って移動することにしたの。
そしたらね、
どうやらそのトゥクトゥクの運転手のお兄ちゃんは、
包丁を持って暴れていた様子をホテルの外から見てたみたいなの。
そのトゥクトゥクのお兄ちゃんがね、
一生懸命、一生懸命、振り向きながら、拙い英語で話し始めたの。
「カンボジアに来てくれてありがとう」
「僕はあなたがカンボジアの子供たちを笑顔にしてくれていたのを見ていたよ」
「ありがとうね。カンボジア人を代表してあなたにお礼が言いたい」
「あなたは今は苦しいかもしれないけれど、絶対にあなたなら大丈夫」
「またカンボジアに来て、あなたの素敵な笑顔で、子供達と遊んで欲しい」
「ありがとう」
「あなたは大丈夫」
目的地に着くまで15分くらいかな。
一生懸命。
本気で伝え続けてくれた。
そして、最後は
「お金はいらないよ。これは僕からの感謝の気持ちだから。
だからまたカンボジアに来てね。」
って言って走り去って行ったの。
まだ30歳くらいのお兄ちゃん。
そのお兄ちゃんの本気さ、ひたむきさが本当にすごくてね。
涙が止まらなかった。
トゥクトゥクなんて対して儲からないよ。
トゥクトゥクのお兄ちゃんから見たら僕たち日本人はお金持ち。
もちろん知り合いでもない。
お兄ちゃんは有名人でもない。
お金があるわけでもない。
どんな風に生きて来て、どんなことを考えているかも知らない。
全部、関係なかったんだ。
肩書きも、名前も、年齢も、何もかも。
人が本気で人を励まそうとした時、
その人がどんな人か?なんてこと関係なかったんだ。
今のまんまのこの僕にも、誰かを励ましたり、勇気付けたり、
愛を届けたりすることが出来るんだ。
どんなに自分を責めていても、
どんなに悩んでいても、
どんな自分でも、誰かを励ましたり、勇気付けたり、愛を届けることが出来るんだ。
僕はそういう存在なんだ。
そして、世界中のみんながそういう存在なんだ。
トゥクトゥクのお兄ちゃんは、包丁を振り回した女性に
一生懸命語りかけていたけど、
僕のことなんて見向きもしなかったけど、
僕は思い切り勇気付けられました。
そして10年以上経った今も勇気付けられてる。
何かあるたびに、僕はあのカンボジアのお兄ちゃんのことを思い出します。
そして勇気付けられます。
僕のまんまで良いんだ。
僕のまんまでも出来ることがあるんだ。
あなたのまんまで良いんだ。
あなたのまんまでも出来ることがあるんだ。
きっと僕はこれからもずっと、
あのカンボジアのお兄ちゃんに励まされ続けます。
ありがとう。
そして、その包丁を振り回した女性。
日本に帰ってから、
傷ついたまんま、
苦しんだまんまで、
動き続けました。
誰かを救いたいって。
自分が全然満たされてないまんまで動き続けました。
だから、
いろんな人に迷惑をかけて、
いろんな人から嫌われて、
それでも彼女は動きを止めませんでした。
そして、
そんな彼女の存在に救われた人は、たっくさんいます。
彼女がいたお陰で死ななくて済んだって人がたくさんいます。
動きながら彼女は、少しずつ、自分を癒して来ました。
僕はその女性を見ながら格好いいな〜〜と思います。
めちゃめちゃだけど、心から尊敬しています。
だから僕は伝えたいなって思う。
あなたが
どんなに悩んでいても、
どんなに苦しんでいても、
あなたには
誰かを励ましたり、
勇気付けたり、
愛を届けることが
出来るんだよって。
バイバイ。