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美は胃腸から・・・
あなたを美腸内フローラで若返らせる！NRサプリメントアドバイザー＆看護師 胃腸良子です。
日本人の腸問題が深刻化しています。
何十年も下剤を服用してきた
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この数年で急に腸内環境が問題視された
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刺激性下剤が悪者になった
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非刺激性下剤しか使えなくなり、深刻な便秘患者さんが急増した
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便秘に悩む方が大量の食物繊維を摂るようになった
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慢性的に大腸に便が充満してしまう
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大腸に納まりきれなくなった便が小腸にまで及ぶようになった
私が看護学生のころ、「小腸には病気はできない」と教えられてきました。
しかし、現在は小腸の深刻な病気「SIBO」が急増しています。
いま私達の腸はどんな変化が起こっているのでしょうか？
本日は昨日のセミナーより「SIBO」という病気を考えてみたいと思います。
発酵食品やヨーグルトを食べると異常にお腹が張る！SIBO（小腸内細菌異常増殖）と過敏性腸症候群
小腸は暗黒の臓器
胃、十二指腸から繋がる小腸は、全長6〜７ｍと長く口や肛門から離れたところにあるため検査で直視することができず「暗黒の臓器」と呼ばれていました。
しかし、近年カプセル内視鏡などの検査機器が発達したため、小腸を観察できるようになりました。
その結果、「お腹の不調」を訴える人の中にSIBO（小腸内細菌増殖症）と言われる病気が発見されました。
SIBOとは、小腸内で腸内細菌が異常増殖してしまう病気で、大腸にあるべき細菌が小腸に停滞してしまいます。
正常な小腸の腸内細菌数は約1万個程度ですが、SIBOでは10万個以上に増殖すると言われています。
一般的には、小腸にガスを発見すると消化管の通過障害や腸閉塞を疑いますが、大腸に存在するはずの腸内細菌によってガスが増殖することもあるのです。
SIBOは過敏性腸症候群と症状が似ていて、過敏性腸症候群と診断されていた方の85％がSIBOだったという論文も発表されています。
SIBOの症状と原因
SIBOの症状は過敏性腸症候群と類似しています。
SIBOという病気が発見されていなかったから、「腸の不調」をすべて過敏性腸症候群ひとくくりにしていたという見解もあります。
・お腹に異常なガスが溜まる（鼓腸）
・差し込むような腹痛
・下痢、便秘、脂肪便（脂肪便は特徴的な症状）
・吐き気、胸やけ
・慢性疲労
・うつ
・体重減少
・ロザケア（顔に赤みがみえること）
SIBOの特徴的な症状は、小腸での栄養吸収障害が起こるため脂肪便（油が混在する便）、体重減少がみられることです。
SIBOになる原因は様々ですが、制酸剤の長期服用、抗生剤の乱用、便秘などが考えられます。ロザケアという言葉は耳慣れないかもしれません。
「顔に赤みがある人」という意味で、毛細血管が浮きだって見える赤ら顔の人は健康な人に比べてSIBOにかかっている割合が10倍であると言われています。
SIBOの原因もまだ完全には明らかになっていませんが、腸全体の機能低下、腸内環境悪化によるもの、制酸剤や抗生剤の乱用なども原因と考えられています。
SIBOの治療法は？腸に良い食事が分からない！
SIBOの場合、いままで「腸によい」と言われていた発酵食品や食物繊維が症状を悪化させるとも考えられています。
個人によって合う食品と合わない食品が違うため、まずは「高FODMAP食」を完全に止めてからひとつひとつ自分に合わない食品を探すことが必要です。
大腸からの腸内細菌の逆流を防ぐために「便秘解消」は必要です。
自分に合った下剤を見つける事も必要ですので、まずは医師に相談しましょう。
また、小腸と大腸を繋ぐ回盲便（バウヒン弁）の機能を高め、正常な腸管の動きを取り戻すために、腸マッサージも有効です。
こちらの方法についてはまた詳しく特集しますね！
まだまだ分からないことが多いSIBOですが、早急な対処が必要なケースも増えています。
「お腹のガスが異常だな？」と感じたら病院で相談してみて下さい。
【背景】 SIBOは小腸の器質的変化・運動の変化などにより腸管内容物のうっ滞が助長され、細菌が正常より過剰に増殖し様々な腹部症状をきたす疾患とされるが、明確な診断基準はない。
【目的】 当科のSIBO疑診例からその臨床的特徴と治療法について検討する。
【対象と評価項目】 当科で2016年7月から2019年5月に臨床所見からSIBOが疑われた5例（男性2例、平均年齢63歳）を対象とし、臨床症状、背景疾患、CT検査所見、内視鏡所見、治療法、臨床経過を評価した。バルーン内視鏡で吸引採取した腸液培養にて細菌数が105cfu/ml以上認めた場合にSIBOと診断した。
【結果】 臨床症状は、慢性下痢3例、腹部膨満感・腹痛2例、背景疾患は全身性強皮症3例、クローン病1例、肝硬変1例であった。CT検査では全例に小腸拡張（うち3例に壁肥厚）を認めた。内視鏡所見は、腸液が全例で混濁し、絨毛萎縮3例、びらん/潰瘍2例を認めた。腸液培養にて全身性強皮症患者の2例で細菌数105cfu/ml以上であった。クローン病の1例はSIBOの診断基準は満たさなかったが腸液培養でE.coliが104cfu/mlであった。SIBO確診例に対して経口抗菌薬（シプロフロキサシン、スルバクタム・アンピシリン）投与で症状は改善したが、再燃を1例（全身性強皮症）に認めた。
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本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
NRサプリメントアドバイザー
胃腸良子
胃腸良子