一昨日このブログで、去年の震災のことに少し触れた。
今回はあの日の晩、経験したこと、感じたことなどを。
あの3月11日、地震で急遽仕事は打ち切り、新宿のオフィスから、とにかく自宅まで歩きに歩いた。
鉄道はストップ、路線バスはすし詰めで乗車出来ず、タクシーはつかまらない。途中休み休み、歩いたっけ。
自分だけじゃなく、他にも大勢歩いている人がいたので、何となく心強かった。
しかし、会社から自宅まで大体、フルマラソンの距離。
え~、まだ練馬~?まだ田無~?(>3<)なんて内心ブーたれながら新青梅街道を歩いていたけど、いつ自宅に着くのか不安になってきた。
東村山に入ったあたりで、ケータイでニュースをチェックしていたら「西武線が運転を再開」との情報が…
久米川駅の近くまで来ていたので、じゃあ久米川まで行けば電車が!?と、ほとんど小走りで久米川駅に向かった。
久米川駅は、灯りがついていた。
電車も、ダイヤが大幅に乱れて本数も少なかったけど、運転を再開していた。
自宅の最寄り駅までは運行されなかったけど、少しでも電車に乗れて助かった。
歩き疲れた私には、久米川駅がオアシスに見えたし、駅の灯りがこの上なく美しく感じられた。
今でも久米川駅を通ると、あの夜のことを思い出すことがある。