「ゴールド・コースト」ネルソン・デミル著・・・★
わたしはジョン・サッター、善良なる市民にして有能なる弁護士、そしてワスプの代表選手。妻は美しく知的で、ときに適度の淫蕩性も発揮する。ワスプ最後の牙城と目される超弩級の高級別荘地、このゴールド・コーストに邸宅を構え、乗馬に園芸にヨット遊びに日を送る。ところがある日、隣家に越してきたのがマフィアのドン…。
本書は1993年版「このミス」で7位にランクイン、読書関連のインスタ記事でも紹介されていて興味を惹かれた。
ゴールド・コーストと呼ばれる伝統ある高級住宅地(アメリカ・ロングアイランド、ニューヨークから東に延びる細長い半島)の豪邸に住む主人公の隣にマフィアのドンが引っ越してきた・・・
という紹介文で面白そうだと期待したが、上下2巻(約900ページ)の1/4ほど読んでもマフィアのドンは暴れ回らず、作風はミステリーというよりもここに住む、ワスプ(白人 (White) ,アングロ・サクソン系民族 (Anglo-Saxon) ,プロテスタント (Protestant) の3条件を満たしているエリート層)たちの昔からの慣習や思考、階級構造などをモチーフにしたコメディタッチな作品といった感じで、こういう如何にもアメリカっぽい世界が好きな方には嵌ると思うが、私的には冗長過ぎて辛かった。
という訳で上巻180Pまで読んでひさびさに放り投げました。。。残念。
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ゴールド・コースト〈上〉 (文春文庫)
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