「ギケイキ 千年の流転」町田 康著・・・★★★☆
はは、生まれた瞬間からの逃亡、流浪。千年の時を超え、私は、私の物語を、語ろうと思う―私の名は源義経。打倒平家を胸に、都会的なファッションに身を包み、早業を駆使。鞍馬での幼年期から奥州への旅、メンヘラ気味な最強の家臣弁慶との出会い、そして兄頼朝への思い…。
「ギケイキ」とカタカナで表記されると、町田のパンクバンドに関係した話?とか思ってしまうが「義経記」と分かったところで「ハハ~ン、あれね、ハハハ」と納得。
と、言っても源義経の話は、牛若丸VS弁慶の五条大橋での決闘の話くらいしか知らぬ訳で「あれね」と上から目線で言う程でもない。
てな訳で本作は「義経記」を町田節全開で現代流に解釈し描いた作品である。
本作は全2巻で本書では幼年期~頼朝の挙兵前までが描かれている。
オモロイやないけ。
子細なストーリーやファッション、地名、人物が登場し、義経の物語りが分かり易く描かれているが、原作通りなのかは未読なので定かでない。
しかし、素人が原作をそのまま読むよりは、読み易く、面白いのは間違いない。
1冊他の本を挟んで第2巻はまた後日。
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