803冊目 屍人荘の殺人/今村昌弘 | ヘタな読書も数撃ちゃ当る

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ある日突然ブンガクに目覚めた無学なオッサンが、古今東西、名作から駄作まで一心不乱に濫読し一丁前に書評を書き評価までしちゃっているブログです

「屍人荘の殺人」今村昌弘著・・・★★★

神紅大学ミステリ愛好会の葉村譲と会長の明智恭介は、曰くつきの映画研究部の夏合宿に加わるため、同じ大学の探偵少女、剣崎比留子と共にペンション紫湛荘を訪ねた。合宿一日目の夜、映研のメンバーたちと肝試しに出かけるが、想像しえなかった事態に遭遇し紫湛荘に立て籠もりを余儀なくされる。緊張と混乱の一夜が明け―。部員の一人が密室で惨殺死体となって発見される。しかしそれは連続殺人の幕開けに過ぎなかった…!!究極の絶望の淵で、葉村は、明智は、そして比留子は、生き残り謎を解き明かせるか?!

 

2018年版「このミス」1位の他、数多くのランキングで1位を獲得している。

 

ちょっとネタバレになってしまうが、あらすじを大まかに言うと「ゾンビの襲撃+密室殺人事件」という何とも奇想天外な話。

 

ゾンビの襲撃を利用して密室殺人に見せかけた事件だが、そのトリックがややこし過ぎて切れ味に欠け、絶対絶命の状況の割に緊張感も無く、バイオテロを仕掛けた斑目機関の真相も全く触れられず期待外れ。

 

いっその事、密室殺人は無しでゾンビだけで行った方が、まだ増しのような気がする。

 

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