771冊目 フロスト日和/R・D・ウィングフィールド | ヘタな読書も数撃ちゃ当る

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ある日突然ブンガクに目覚めた無学なオッサンが、古今東西、名作から駄作まで一心不乱に濫読し一丁前に書評を書き評価までしちゃっているブログです

「フロスト日和」R・D・ウィングフィールド著・・・★★★☆

肌寒い秋の季節。デントンの町では連続婦女暴行魔が跳梁し、公衆便所には浮浪者の死体が転がる。なに、これはまだ序の口で……。皆から無能とそしられながら、名物警部フロストの不眠不休の奮戦と、推理の乱れ撃ちはつづく。中間管理職に、春の日和は訪れるのだろうか? 笑いも緊張も堪能できる、まさに得難い個性。

 

本作はミステリィファンなら知らない人はいないであろうフロスト警部シリーズの第2弾で、1998年版「このミス」ランキング1位の作品。

著者は2007年に没し、フロストシリーズは6作品が刊行され度々ランキング上位に入った。

 

私もこのシリーズは以前から知ってはいたが今回初めて読んでみた。

 

退職警官の送別パーティ中、デントン警察署管内の公衆トイレで浮浪者の死体が発見された。パーティになんとか出ようと画策していた勤務中のフロストだったが、これを皮切りに次々と事件に見舞われる。

連続強姦事件、少女の失踪、強盗傷害事件、ひき逃げ事件、金貨窃盗事件、、、etc

 

このシリーズの肝はなんといってもフロスト警部のキャラだろう。

ヨレヨレのスーツに汚れたコート、ひっきりなしにタバコをプカプカふかし、行き当たりバッタリの計画性無しで、全ての会話に冗談を交えないと気が済まない。

部下や上司から煙たがられ孤立状態のフロストだが、事件の裏を読み、事件と事件を関連付け解決へ導いていく。。。

 

確かにフロストのキャラが面白く読み進めたが、あまりの事件の多さ(登場人物38人)に途中から満腹状態。

事件と事件のリンクも面白いが、昨今の入り組んだミステリィに慣れると平凡に感じる。

 

面白いシリーズだとは思うが長過ぎて読むには躊躇しそう。

本作はまだ707P(文庫版)の1冊だが、その他殆どが上下巻なんだから。

せめて、事件が3つ位までならね~。

 

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