「ブロディーの報告書」ホルヘ・ルイス・ボルヘス著・・・★★★
「鬼面ひとを脅かすようなバロック的なスタイルは捨て……やっと自分の声を見いだしえた」ボルヘス後期の代表作。未開部族ヤフー族の世界をラテン語で記した宣教師の手記の翻訳という構えの表題作のほかに、19世紀末から20世紀初頭のアルゼンチンを舞台にした直截的でリアリスティックな短篇11篇を収める。
一流読書人の方々には評価の高いボルヘスではあるが、三流読書人である私の盆暗頭では何が書いてあるのか全く理解不能、という訳で避けて通ってきた作家の一人である。
が、本書も前出と同じくヤングコーナーに置かれていて、中をパラパラちら見したところ「これなら行けそうな気がする~」という訳で読んでみた。
ふむふむ、11篇の短編には色んな人間たちのエピソードがサクサクと読める文体で書かれていて解り易い。
が、何が面白いのかがさっぱり分からぬ。。。( ̄_ ̄ i)
事実なのか創作なのかは分からないが、ありのままが直截的に描かれていて、オチが無い。。。(><;)
本書を評価出来る方々はやはり一流である。
う~ん、やっぱりボルヘスは諦めた方がいいようである。。。ort
ブロディーの報告書 (白水Uブックス (53))
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