「暗いブティック通り」パトリック・モディアノ著・・・★★★
雪景色のなか、なぜ、恋人たちは突然の悲劇に引き裂かれたのか?記憶をなくした男が、失われた時を求めてパリの街をさまよう―。ゴンクール賞受賞作品。
この題名と作者名を見てピンときた方は、かなりの韓流ファンでしょうね。
フランスの作家モディアノは2014年のノーベル文学賞受賞者で、「冬のソナタ」のシナリオ作家が本作に影響を受け、登場人部やストーリーに相似点があるそうである。
記憶を失くし探偵社に雇われいた男が、自分が誰なのかを解明する為、自分に似た男が写っている1枚の写真を頼りに一緒に写っている人物たちを訪ね歩き、徐々に自分の正体を解明するといったミステリータッチで描かれたストーリーである。
このような設定はミステリー作品にはままあるような気がするが、本作はミステリー作品で起こりそうな起伏は無く、抒情性はあるものの物語は淡々と進む。
その分奥の深い感じかというと、平板で正直それも感じられ無かった。
さて、これはどう受け止めればいいのだろうか?
昔読んで高い評価をしたアントニオ・タブッキの「インド夜想曲」(失踪した友人を捜す)が作風的には似ている様な気がするが(おぼろげ)。。。
川端の「山の音」に続き、またもや微妙な作品に弱さを露呈した私でした。。。ヽ(;´Д`)ノ
「山の音」が書評レビュー1位
「自分を変える気づきの瞑想法」も長い間1位でした(*^_^*)
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暗いブティック通り
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