Mr.Children ~詩の世界~ 13 『Over』 | ヘタな読書も数撃ちゃ当る

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ある日突然ブンガクに目覚めた無学なオッサンが、古今東西、名作から駄作まで一心不乱に濫読し一丁前に書評を書き評価までしちゃっているブログです

Mr.Children ~詩の世界~ 13 『Over』

 

ノーベル文学賞がカズオ・イシグロに決まり、昨日は多くのTV番組が彼の活動を取り上げていた。

長崎出身の日系イギリス人で、すべての作品が日本語訳されている事、日本でもTVドラマ化され、ここ数年の誰も知らないような作家と違い文学界ではメジャーな存在とあって、なかなかの盛り上がりである。

嬉しい限りである。

が、番組や新聞が「わたしを離さないで」を紹介しているのであるが、ネタばらしするな!ちゅうの。(`Δ´)

あれをばらしたら1つ楽しみが無くなるわ!

まあ、それが分かっても更に深いところに本作の核心はあるんだけどね。

分かってても2回は読めますから。。。(*^.^*)

それが、本作の凄いところです。

 

図書館の予約ランキングを確認したら、171名の予約待ちになってました。

今まで見向きもされず、放置状態だった本だったのに。。。( ̄∩ ̄#

その他の著書も軒並みランキング入りしている。

初めて読むならこの「わたしを離さないで」か「日の名残り」をお勧めします。

最新作の「忘れられた巨人」だと解釈が難しいし、「充たされざる者」だとなんじゃこりゃ~?となります。。(><;)

 

さて、先週の土曜日、ある会の14名でバスの日帰り旅行に行って来ました。

目的地は神奈川県足柄にあるアサヒビール工場と帰りの小田原サカナセンター。

緑に囲まれた広大なアサヒビール工場では、入場無料で見学が終わったあと、無料でビールの試飲ができる。

それも、アサヒドライ、プレミアム、黒ビールが1人どれでも350ml×3杯!

合計1.05リットルである!。。。ヘ(゚∀゚*)ノ

試飲だからせいぜいコップ1杯位だろうな、と思ってたら何という太っ腹!(ここだけで酔っ払いが完成)

その後工場内のレストラン(テラス)でジンギスカンとお酒を堪能。

う~ん、いい所だった。。。o(^▽^)o

 

道中のバス内ではビンゴ大会で盛り上がり、私はカラオケでミスチルを2曲も歌ってかなりはしゃいだ1日だった。

 

、、、そしたら2日後、朝から鼻水と喉痛で、、、7~8年ぶりに風邪ひいたー!(x_x;)

 

という訳で早寝遅起きで2日間本も読めず読了本は無し、更に嫁さんと娘からは「最近、ブログが本の記事ばっかで面白くな~い」と、のたまわれ(オヤジ危うし!)、久々にミスチルを取り上げようと思った次第です。

前置き長過ぎっ!(;´▽`A``

 

さて「Over」である。

この曲って、女子に凄い人気があるみたいですねぇ。

 

私もこの前、飲み屋のお姉ちゃんに「俺ミスチル好き」って言ったら、この曲が好きだから歌って~、と言われ、鼻の下を伸ばしながらカラオケで初めて「Over」を歌った。(この曲途中で裏声になるので以外に難しい)

 

その子に「この曲歌えば女の子にモテるよっ」て言われた。。。(もちろんその後、そのお姉ちゃんとは何ともなっていない。。。(;´Д`A

しかし、男の私からすると何故この曲がそれほど女子に人気なのかが良く分からないのである。(x_x;)

 

この曲は男が振られ、未練たっぷりに彼女の思い出を歌っている曲なんだけど、男(私だけ?)には何故この曲で女子が魅了されるのか分からないんじゃないだろうか?

 

多分、この曲は桜井(いい男)が、彼女に対し未練たっぷりな詩を歌ってるから良いのであって、ぶ男が歌ったらストーカー的な感じになっちゃうんじゃないだろうか?

要するに、女の子がいい男を振って、そのいい男がいまだに私に未練たっぷりでいるという、一種優越感的な感じである。

 

この曲はミニアルバム「ヒカリノアトリエ」の中にLIVEバージョンが収められていて、そこで桜井がこの曲の成り立ちをユーモアを交えて紹介している。(特に「顔のわりに小さな胸や」の件)

 

詳しくはそれを聞いて頂きたいが、この曲の着想が、我らオヤジ世代の洋楽ファンなら誰でも知っている、ギルバート・オサリバンの名曲「Alone Again -Naturally」からきているという。

これは驚きである!

さすが、天才は解釈する角度が違う。

 

「Over」は桜井自身も解説している通り、ホーンのファンファーレ的(うれし~、たのしぃ~)な音が入っている明るい曲調で、凡庸な失恋歌とは違い歌詞とメロディーとのギャップがある。

しかし、何故かこの曲にはそのギャップの違和感が無い。(やっぱり「顔のわりに小さな胸や」のコミカルが効いているのか?)

桜井は「Alone Again -Naturally」からこのギャップをヒントにしたそうである。

う~ん、凡人には分からん。。。(><;)

 

この曲で一番私が好きなフレーズは

 

いつか街で偶然出会っても
今以上に綺麗になってないで

 

かな。

自分以上の男と出会って、幸せになった彼女を見る、、、というのはやっぱり辛いよね。。。(iДi)

 

、、、かくして、車の中で1人「Over」を練習するオヤジなのであった。。。( ̄_ ̄ i)

 

次はこの曲に対し、男でもキュンとする切ない失恋歌を取り上げます。

 

桜井がまだ若いねぇ。

今と違ってうぶな感じです。

これは弾き語りでしっとり歌ってますが、原曲はもっとPOPです。

 

Over


歌手 Mr.Children
作詞 桜井和寿
作曲 桜井和寿

何も語らない君の瞳の奥に愛を探しても
言葉が足りない そうぼやいてた君をふっと思い出す

今となれば
顔のわりに小さな胸や
少し鼻にかかるその声も
数え上げりゃ きりがないんだよ
愛してたのに
心変わりを責めても空しくて

“風邪が伝染(うつ)るといけないから
キスはしないでおこう”って言ってた
考えてみると あの頃から君の態度は違ってた

いざとなれば
毎晩君が眠りにつく頃
あいも変わらず電話かけてやる
なんて まるでその気はないけど
わからなくなるよ
男らしさって一体 どんなことだろう?

夕焼けに舞う雲
あんな風になれたならいいな
いつも考え過ぎて失敗してきたから

今となれば
嘘のつけない大きな声や
家事に向かない荒れた手のひらも
君を形成(つく)る全ての要素を
愛してたのに
心変わりを責めても君は戻らない
いつか街で偶然出会っても
今以上に綺麗になってないで
たぶん僕は忘れてしまうだろう
その温もりを
愛しき人よ さよなら

何も語らない君の瞳も いつか思い出となる
言葉にならない悲しみのトンネルを さぁくぐり抜けよう

 

【おまけ】

先日娘に教えて貰ったんですが(TVCMでもやってる)、Docomoから、ミスチルの25周年ムービーが見られる専用アプリが出てます。

現在「Tomorrow never knows」の1999~2015年のライブ映像が配信されています。

これ、凄いのが曲の途中で年代を切り替えても切れ間が無く繋がっているんだよね~。

興味がある方は是非ご覧ください。

 

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追記:プロフィール画像をターバン野口からビリー・ザ・キッドに、こそっと替えました。(笑

野口さん10年間ありがとう。(^-^)ノ~~