655冊目 ノーベル文学賞にもっとも近い作家たち/青月社編 | ヘタな読書も数撃ちゃ当る

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ある日突然ブンガクに目覚めた無学なオッサンが、古今東西、名作から駄作まで一心不乱に濫読し一丁前に書評を書き評価までしちゃっているブログです

「ノーベル文学賞にもっとも近い作家たち」青月社編

毎年10月に発表される、ノーベル文学賞。その候補者と噂される作家ばかりを紹介した文学ガイドが登場! 27カ国38人の作家を、早稲田大学、東京大学、学習院大学、一橋大学などで教鞭をとる専門家たちが、プロフィールから有名作品の見どころまで、わかりやすく解説されています。それぞれの代表作のあらすじ、日本語訳がある作品リストはもちろん、「この作家が好きな人は、他にこんな本を読んでいます」という読書案内までカバー。

 

今年もノーベル賞の季節がやって来ました。

私自身はノーベル文学賞作家にはあまり興味が無く、過去の受賞作家も殆ど読んでいない。

が、図書館で本書を見つけたので読んでみました。

 

本書には以下の38人のノーベル賞候補に近い作家の解説がされている。(太字は私が読んだ事のある作家)

 

村上春樹

アシア・ジェバール

スヴェトラーナ・アレクシエヴィチ

ジョイス・キャロル・オーツ

ミラン・クンデラ

トマス・ピンチョン

ウンベルト・エーコ

ダーチャ・マライーニ

グギ・ワ・ジオンゴ

ナーダシュ・ペーテル

アドニス

ミルチェア・カルタレスク

高銀

ヨン・フォッセ

ヌルディン・ファラー

サルマン・ラシュディ

ドン・デリーロ

フィリップ・ロス

コーマック・マッカーシー

ボブ・ディラン

ウィリアム・トレヴァー

マーガレット・アトウッド

セース・ノーテボーム

アモス・オズ

ハビエル・マリアス

ペーター・ハントケ

レス・マレー

アリエル・ドルフマン

ジョン・アッシュベリー

カズオ・イシグロ

ジュノ・ディアス

ジョン・バンヴィル

コルム・トビーン

ウラジーミル・ソローキン

パスカル・キニャール

イスマイル・カダレ

ポール・オースター

トム・ストッパード

 

村上春樹のライバルはこんなにいっぱいいるんだ。。。。(´д`lll)

38人中、読んだ事のある作家は9人しかおらず、その殆どが聞いた事もない作家ばかりである。

しかし、何故イアン・マキューアンが入って無いんだ!?

 

さて、名前を見てお気づきの方もいると思うが、1人予想が的中した作家が1人いる!

なんとそれが、ノーベル賞をとるなど誰も想像していなかった、ボブ・ディランである。

本書は2014年9月に刊行され、2014年以降の候補者(と目される)を載せているので当然その時点でそんな大胆な人選が分かる訳は無い。

原成吉という獨協大学の教授(アメリカ詩専門)が紹介している。

 

各作家の紹介を読むと、その作品は戦争であったり、差別だったり、政治だったり、社会性の強い作品を書く作家が多いように感じた。

最近の受賞者もその様な傾向があるような気がするのだが、村上作品のように純文学系作家は取り辛いのかもしれない。

その為、私が興味を持った作家はあまりいなかった。(ジョイス・キャロル・オーツ、トマス・ピンチョン、ウラジーミル・ソローキンぐらいかな)

 

さて、今年は誰がとるんでしょうか?

ブックメーカーのランキングでは、本書でも紹介されているアフリカの作家「グギ・ワ・ジオンゴ」が1位、村上春樹は2位のようである。(私はハルキストでは無いので感心は無い。。。ヽ(;´Д`)ノ

 

 

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