観光公害で富士山登山に観光税徴収開始 | KGGのブログ

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https://edition.cnn.com/travel/mount-fuji-japan-visitor-cap-tourist-tax-intl-hnk/index.html

 

日本の富士山、混雑懸念に対応して観光税を導入

リリット・マーカス、CNN

2024年7月1日月曜日午前12時28分更新

 

 

(CNN)—ユネスコ世界遺産であり日本の象徴である富士山は、混雑懸念の中、登山者に対する新しい規制を導入した。

 

 7月1日から、登山者は1人あたり2,000円(12.40ドル)を支払う必要があり、1日の登山者数は最大4,000人となる。

 

 「富士登山の総合的な安全対策を強力に推進することで、世界の宝である富士山を後世に引き継いでいく」と、山梨県知事長崎幸太郎は今年初めに新しい規制を発表した際に述べた。

 

 「富士山麓の伝統的な登山を復活させるため、富士山信仰を支えた富士講と御師文化を詳細に理解する。私たちは、これらの文化をこの登山に結び付けたいと考えている。なぜなら、この登山は宗教の文化的価値に根ざしているからである。」

 

 富士講は富士山特有の宗教である。

 

 人通りの多さ、ゴミが散乱する山麓、不適切な服装の登山者(サンダルで登山を試みる者もいる)などは、この人気の日本の山を悩ませている問題の一部である。

 

 さらに、登山道とその周辺の安全を管理する新しいガイドも配置される。登山者が登山道脇で寝たり、火を起こしたり、不適切な服装をしたりするなど、山でエチケットに違反している場合は、ガイドが登山者に知らせる。

 

 県のデータによると、2019年に富士山を登った人は500万人で、2012年から300万人増加している。

 

 「過剰観光、そしてゴミ、増加するCO2排出量、無謀な登山者など、その結果生じるすべてのことが富士山が直面している最大の問題である」と、山梨県の職員である泉正剛は昨年CNNトラベルに語った。

 

 2023年、ボランティアの高橋智代はCNNに対し、富士山の維持管理のために訪問者に1,000円(6.20ドル)の自主的な寄付をお願いする予定だと語った。

 

 「誰もが1,000円を払ってくれるわけではないので、残念だ。富士山の遺産を本当に大切に思う訪問者だけが来られるように、もっとずっと高い入場料を義務付けるべきである」と当時彼女は語った。

 

 今、高橋の願いは叶うだろう。

 

 ただし、新しいルールは、人気のハイキングコースがある山梨県にのみ適用される。富士山は静岡県にも位置しており、静岡県ではまだ税金や訪問者制限は導入されていない。知事長崎は記者団に対し、登山シーズンの終わりに静岡県知事と会談し、意見交換を行うと語った。

 

 

日本の観光業の悩み

 パンデミック後に国が再開して以来、日本ではオーバーツーリズムが大きな問題となっている。

 

 京都では、歴史ある祇園地区の住民が、そこに住み働く芸者を撮影し、時には嫌がらせをするために押し寄せる観光客に懸念を表明し、「芸者パパラッチ」というあだ名がつけられている。

 

 市は観光客に芸者を撮影しないよう求める標識やプラカードを掲げているが、一部の住民はCNNトラベルに対し、それだけでは不十分だと語った。町議会が提案している1つの案は、罰金や切符の発行だ。

 

 そして、日本南西部の広島県廿日市市も影響を受けている。この小さな町には、1,400年の歴史を持つ神社の一部である、有名なオレンジ色の「浮かぶ神社」の鳥居がある。

 

 2023年10月、町は神社の参拝者1人につき100円(62セント)を徴収し始めた。「観光税」のお金は、神社とそのインフラの維持に充てられる。

 

 

 

編集者注: この記事はもともと 2024 年 3 月に公開され、更新されている。CNN の Hanako Montgomery がレポートに貢献した。

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仮訳終わり