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https://www.bbc.com/news/world-asia-67471139
台湾反政府派の運命のできちゃった婚
2023 年 11 月 21 日 01h GMT
ルパート・ウィングフィールド＝ヘイズ著
BBC ニュース、台湾
台湾の2つの主要野党は、できちゃった結婚を発表する寸前にあるようだった。一方の党首は1月の総統選挙に立候補する予定だ。 もう一方のリーダーは副大統領候補となるだろう。
土曜日の予期せぬ合意は勝者総取りのレースを揺るがし、現在世論調査でリードしている与党にとって初めての本当の挑戦となるだろう。
しかし、そのとき、新郎は、もしくは花嫁であったか？ - 怖じ気づいた。 できちゃった結婚は、始まる前に終わった。特に、古い国家主義者である国民党（KMT）と新しい台湾民衆党（TPP）の間には、愛が失われることはなかったからだ。
どちらも、ますます攻撃的になる中国政府との関係をより良く約束し、戦争のリスクを下げる。 これは、台湾の独立に関するレトリックが大きくなる一方で米国に接近している現職の民進党（DPP）とは一線を画すものである。
しかし、類似点はそこまでだ。
国民党（KMT）は 1945 年から 2000 年まで台湾を統治した。国民党は今でも台北の総統府を本来の本拠地と考えている。 そして党指導者らは、柯文哲（Ko Wen-je）という政治的成り上がり者と見做していた人物がいなかったら、来年そこに返り咲くだろうと確信している。
64歳の元外科医である柯文哲は、手頃な価格の住宅を求める声を背景に、今回の選挙で特に若い有権者から驚くほどの支持を集めた。
柯文哲を中傷する人々は、同氏が実質的で一貫した政策を持たず、日和見主義的なポピュリストであると非難し、同氏がそのキャリアの中で政治的領域をいかに乱暴に飛び回ってきたかを指摘している。
1990年代、柯は当時台湾の野党だった民進党の熱烈な支持者だった。 当時、民進党は部外者であり、完全な民主主義と数十年にわたる国民党独裁の終焉を求めて戦っていた。
2000年に柯文哲は民進党の選挙活動を行い、彼の候補者が初めて大統領に当選した。 そして2014年、柯は医師を辞めて台北市長に立候補し、民進党が彼を支援した。 彼は勝利したが、成功により自分の党が必要だと確信したようである。
2019年に台湾民衆党（TPP）を設立。 同氏は、それは親台湾独立派の民進党と北京に友好的な国民党の間の中間となるだろうと述べた。
現在、柯文哲は大統領に立候補しているが、かなり良い成績を収めている。 夏から秋にかけて、彼は国民党の候補である侯有煕（Hou Yu-ih）を抑えて票を獲得している。
8年間政権を握っている現在の民進党政権は必ずしも人気があるわけではないため、これは国民党の古い偉人たちを激怒させている。 彼らの大統領候補は、現在の副大統領で、頼清徳（William Lai Ching-te）という穏やかな口調の医師である。
頼はあまり運動家ではない。 彼の世論調査の支持率は徐々に低下し、夏には40％を超えていたが、現在はかろうじて30％に達する程度になっている。
しかし、勝者総取りの台湾総統選挙には決選投票はない。頼はわずか30％の得票で大統領に就任できる。
国民党の長老たちは、自分たちの候補者が頼、さらには柯を追い抜くことができなかったことにますます憤慨し、考えられないこと、つまり柯との同盟を検討せざるを得なくなった。
柯の気難しいことで有名な性格と、同氏が「国民党が嫌い」と繰り返し、そして最近になっても発言しているという事実から、それは一筋縄ではいかないように感じられた。
しかし先週、誰もが驚いたことに、両党は共同で大統領選に立候補すると発表した。
彼らが今必要としていたのは、二人のうち誰が大統領に立候補するか、誰が副大統領に立候補するかを決定するための「独立した世論調査の専門家」からのデータだけだった。
金曜日の夜までに、両国はどの種類の世論調査データが受け入れられるかを巡って争っていた。 土曜日の朝までに全てが終わった。
かなり悔しそうな柯は、記者でいっぱいの会場を前に、自分は騙されて協定に参加させられた、そして顧問の立ち会いなしで単独で国民党と交渉すべきではなかったと語った。
民進党の情報操作をした者はシャーデンフロイデ（『人の不幸は蜜の味』感: 訳者註）を抑えることができなかった。 柯文哲は、自身がTPPの大統領候補になるとも主張しているが、依然として交渉には「意欲がある」と述べた。 しかし、大統領候補者は11月24日までに登録しなければならないため、時間は残り少なくなっている。
しかし今のところ、我々は出発点に戻っている。国民党（KMT）からTPP、そして無所属で立候補している億万長者実業家の郭台銘（Terry Gou）に至るまで、さまざまな反対派がいる。 彼らは皆、2016年以来政権を握っている民進党の議席を奪うことを望んで、同じ有権者を追いかけている。
民進党は現在、独自の選挙武器、副大統領候補蕭美琴（Bi-Khim Hsiao）を明らかにした。
2020年以来、シャオは米国に対する台湾の精力的かつ明確な代表を務めている。 彼女の支持者らは冗談めかして彼女を台湾の「猫戦士」と呼んでいるが、これは中国の好戦的な、いわゆる「戦狼」外交官をからかっている。
カリスマ性があり、若い有権者に人気のある台湾の猫戦士が選挙活動に参加したとき、世論調査で何が起こるか興味深いだろう。
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仮訳終わり
ちなみに「できちゃった婚」は「shotgun wedding」って言うんですね。へー。