アルゼンチンは決選投票で両極端の候補を選択する | KGGのブログ

KGGのブログ

日本不思議発見

 

**********************************************

https://www.bbc.com/news/world-latin-america-67439899

 

アルゼンチン、決選投票で正反対のどちらかを選択

2023 年 11 月 19 日 06h GMT

ヴァネッサ・ブッシュシュリューター

BBCのニュース

 

 

 アルゼンチンは日曜、今後4年間南米の国を率いる男を選ぶ決選投票を行う。

 

 世論調査では、左派の経済大臣セルジオ・マッサと極右の自由主義者ハビエル・ミレイの2人の候補者が互角となっている。

 

 第1ラウンドではマッサが36.7%で勝利し、ミレイの30%を上回った。

 

 しかし世論調査によると、アルゼンチンの政治システムを「破壊する」と公約したミレイはその後、躍進している。

 

 投票は現地時間の 08:00 (グリニッジ標準時 11:00) に開始され、18:00 に終了する。

 

 アルゼンチンの国民の40%が貧困の中で暮らしており、物価高とインフレの高騰が有権者の最大の懸念となっている。

 

 そのため、同国の年間インフレ率がなんと143%に達する中、経済省の指揮を執ってきたマッサが10月22日の第1回投票でミレイを破って2位となったことは、多くの人にとって驚きだった。

 

 しかし、完全勝利に必要な票の45%に足りなかったため、マッサは決定的な決選投票で再びミレイと対戦することになる。

 

 10月22日に3位となった保守派のパトリシア・ブルリッチ候補はミレイに力を入れており、世論調査によると同氏の有権者のほとんどが自称無政府資本主義者を支持するだろう。

 

 そして、大多数の調査ではミレイがライバルに対しわずかにリードしているものの、日曜の決選投票は厳しい選挙戦に痛烈な決着を付けることになりそうだ。

 

 ハビエル・ミレイ(53)は経済学者で、その反体制的な発言は、特に伝統的な政治に幻滅している若い有権者の間で忠実な支持者を獲得している。

 

 同氏が2018年に設立したリバタリアン党は有権者からは過去の過ちに染まっていないとみられており、同氏の魅力の多くは数十年にわたる経済大混乱を経て有権者が同氏の急進的な提案にチャンスを与えようとしているという事実に由来している。

 

 ミレイは現地通貨ペソを米ドルに置き換えると約束し、アルゼンチン中央銀行を「爆破」すると述べた。

 

 彼は社会問題に関する論争を起こすことも好み、学校での性教育を廃止し、銃規制を緩和し、人間の臓器の売買を許可すると述べている。

 

 暴言を吐いたりする傾向があり、共産主義者であると非難した教皇フランシスコを攻撃したこともある。

 

 革ジャンを着てチェーンソーを振り回してイベントに現れるのが好きなこの派手な経済学者には、行く先々で彼を暴徒化させる熱心な信者がいる。

 

 セルジオ・マッサ(51歳)は経済下院を率い、2022年にペロン主義政権の大臣に就任するまで経験豊富な政治家で、自分には国を経済低迷から脱却させた経験があると有権者に説得しようとしている。

 

 彼は、アルゼンチンの貧しい人々が今後も生活保護の支払いと補助金付きの公共交通機関を受けられることを保証する人物だ、と語った。

 

 社会問題に関してはリベラル派で、アルゼンチンの最近の中絶合法化を支持している。 気候変動懐疑論者のミレイとは対照的に、同氏は気候変動の危険性についても警告してきた。

 

 マッサは、ミレイを責任者だとみなして反対票を投じるよう勧めることで、まだ決めていない有権者を動かそうとしているが、CBコンサルトラスの世論調査員に対して、彼のペロン主義政党にはうんざりしているので彼には「絶対に投票しない」と語っているアルゼンチン人のかなりの割合を彼が支持できる可能性は低い。

*********************************************

仮訳終わり