**********************************************
https://www.bbc.com/news/world-europe-66968021
緊張高まる中、米国はセルビアにコソボ国境からの軍隊撤退を要請
2023年9月30日0時GMT
アレックス・ビンリー
BBCのニュース
米国はセルビアに対し、コソボとの国境における大規模な軍事増強と称する活動を撤回するよう求めている。
ここ数カ月、コソボの少数民族セルビア人コミュニティと多数派アルバニア人コミュニティの間で緊張が高まっている。
「現在の状況」に対応して、英国はNATO平和維持軍に参加するために軍隊を派遣していると述べた。
軍事同盟は、先週日曜日に北部の修道院での対立で４人が死亡したことを受け、兵力を増強する用意があると述べた。
ホワイトハウス国家安全保障会議の報道官ジョン・カービーは金曜日の講演で、最新鋭の戦車や大砲の「大規模な軍事配備」は「非常に不安定化する展開」だと述べた。
カービーは「心配だ。ただの人たちが集まってこれをやったようには見えない」と語った。
「我々はセルビアに対し、国境から軍隊を撤退させるよう求めている。」
カービーは、軍隊の増強は先週以内に行われたが、その目的はまだ明らかではないと述べた。
同氏は、米国務長官アントニー・ブリンケンがセルビア大統領のアレクサンダー・ブチッチに電話で「即時緊張緩和と対話への復帰」を促したと付け加えた。
カービーはまた、米国家安全保障問題担当大統領補佐官ジェイク・サリバンがコソボ首相のアルビン・クルティと会談したと述べた。
ブチッチは最近の兵力増強を直接否定はしていないが、自国軍が警戒しているという主張は否定した。
ヴチッチは「彼らがわが軍の最高レベルの戦闘準備について話しているという虚偽を私は否定した。なぜなら私はそれに署名していないだけであり、それは正確ではないからだ」と述べた。
「2、3か月前にいた兵力の半分もない。」
日曜日にバニスカ村にあるセルビア正教の修道院が包囲され、コソボの警官とセルビア系武装集団３人が死亡したことを受け、両国間の緊張はさらに高まった。
コソボ政府はセルビア政府が事件を支援していると非難した。
金曜日、コソボ・セルビア人の主要政党であるセルビア人リストの副党首ミラン・ラドイッチが武装集団を組織したことを認め辞任した。 しかし、彼はベオグラードからの援助を受けたことを否定した。
この致命的な衝突は、ここ数年でコソボで最も深刻な事態の一つを示しており、数ヶ月に及ぶ両国間の緊張の高まりに続くものである。
1990年代にユーゴスラビアが崩壊した後、旧国の州であるコソボは独立を求めた。
セルビアはアルバニア人に対する残忍な弾圧で対抗した。
これは 1999 年の 3 月から 6 月にかけて行われたセルビアに対する NATO 爆撃作戦によって終結した。
セルビア軍はコソボから撤退したが、多くのコソボのアルバニア人とセルビア人にとって、紛争は決して解決されていない。
コソボは2008年に独立を宣言したが、セルビアはベオグラードの主要な同盟国である中国とロシアとともに独立を承認していない。
多くのセルビア人はここを自国の発祥の地と考えている。 しかし、コソボに住む180万人の人口のうち、92％がアルバニア人であり、セルビア人はわずか6％である。
緊張が高まり続ける中、NATO長官のイェンス・ストルテンベルグは木曜日、「現在の状況に対処するため追加部隊の派遣を許可した」と述べた。
NATOが国内での軍事力を強化するのはこの3カ月で2度目となる。
現在、NATO主導のコソボ軍(KFor)兵士約4,500名が国内に駐留している。
金曜日、英国国防省（MoD）は、500名から650名の大隊をKForに派遣したと発表した。
国防省は、部隊は最近計画されていた演習のためこの地域に到着したと述べた。
*********************************************
仮訳終わり
BBC記事から
Googlemapから作成 旧ユーゴスラビアの国々
