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https://www.bbc.com/news/world-europe-66653837
ウクライナ戦争：戦争プロパガンダで利益を得ているプーチンのインフルエンサーたち
2023年9月1日23時GMT
グリゴール・アタネシアン
BBC グローバル偽情報チーム
ロシアの戦争推進派のインフルエンサーたちが、ソーシャルメディアで紛争を報道することで巨額の広告収入を得ていることがBBCの調査で判明した。
無人機攻撃やウクライナの大統領ヴォロディミル・ゼレンスキーに関する虚偽の主張などの凄惨なビデオを毎日配給するとともに、仮想通貨からファッションまであらゆるものの広告を共有している。
多くの場合Zの文字で象徴される戦争を支持しているため、ロシアでは「Zブロガー」として知られているが、彼らはしばしばロシア軍に所属し、最前線からの映像を投稿し、ロシアの若者たちに入隊を呼びかけている。
2022年2月に本格的な侵攻が始まって以来、戦争支持のインフルエンサーたちは、大統領ウラジーミル・プーチンがインスタグラム、フェイスブック、ツイッターを禁止した後、多くのロシア人が利用するソーシャルメディアプラットフォームであるテレグラムで数百万人のフォロワーを獲得した。
このユーザーの爆発的な増加は、Telegram の広告市場の急増につながった。
戦争に影響を与える人々はこれを利用した。 彼らは若い視聴者に届けたい企業向けに広告スペースを販売している。
料金を調べるために、BBC のグローバル偽情報チームのメンバーは、チャンネルに広告を投稿することに興味があるホテルのオーナーを装った。
私たちは最も著名なプレーヤーの何人かに連絡を取った。
そのうちの 1 人は、親政府新聞のベテラン特派員であったアレクサンダー コッツで、その後戦争の影響力を持つようになり、彼の個人的なテレグラム チャンネルには 60 万人以上のフォロワーがいる。
WarGonzoとして知られるセミョン・ペゴフも別の人物だった。 おそらく最も有名な Z ブロガーであり、130 万人を超えるフォロワーがいる。
アレクサンダー・コッツは、広告がテレグラムフィードのトップに表示される期間に応じて、チャンネルへの投稿ごとに4万8000～7万ルーブル（440～680ポンド）の費用がかかると述べた。 WarGonzo は、投稿あたり 1,550 ポンド相当の金額を提示した。
戦争のトップインフルエンサーは少なくとも1日に1回は広告を投稿するため、彼らの潜在的な収入はロシアの平均月給6万6000ルーブル（550ポンド）をはるかに下回る。
ワグネル関連のチャンネルと提携している広告代理店は、ワグネルと 60 万人以上のフォロワーへの独占アクセスを持つテレグラム チャンネルであるグレー ゾーンで、広告 1 件あたり 260 ポンド相当の金額を提示してくれた。
傭兵団のボス、故エフゲニー・プリゴジンが設立したウェブサイト「リア・ファン」の特派員、アレクサンダー・シモノフのチャンネルに広告を掲載する場合、エージェントは投稿当たり180ポンドを見積もった。
もう一人のリア・ファン記者、アレクサンダー・ヤレムチュクはフォロワーが少ないため、料金は低く、1投稿あたり86ポンドとなっている。
Zブロガーの中には国営メディアでの戦争報道で豊富な経験を持つ人もいるが、マリアナ・ナウモワのように専門的な訓練を受けていない人もいる。
元パワーリフターだった彼女は、ワグネル傭兵基地で取材コースを受講し、現在は全国テレビで自身の番組を司会している。
BBCは著名な戦争ブロガーにインタビューを試みたが、その中で話をすることに同意したのはアレクサンダー・コッツだけだった。
占領下のウクライナの都市バフムトから話した彼は、自分自身を情報戦の記者だと語った。 それにもかかわらず、彼はロシアのプロパガンダが部分的には自分のような人々に依存していることを理解していた。
「国防省はよく私たちの意見に耳を傾けてくれるし、私たちは彼らに非公開で情報を伝える直接のルートを持っている。すべて舞台裏で私がやっているのだ」と同氏は語った。
Z ブロガーのコンテンツの成長市場は、独占的なビデオの安定した流れによって支えられている。 この映像は、国内の戦争推進派の視聴者から、ロシアの塹壕で実際に何が起こっているのかを理解しようとしている西側諸国やウクライナのアナリストまで、さまざまなファンを集めている。
しかし、戦争推進ブロガーが投稿したビデオの中にはフェイクもある。
昨年3月には、アレクサンダー・コッツを含む著名なインフルエンサーが、2人のウクライナ兵が女性と幼い子供を乗せた車を止めているところを映したと称する車載カメラの動画を投稿した。
動画の中で武装集団らは女性がロシア語を話すことを「豚」と呼び、脅迫した。 Zブロガーらは、このビデオはウクライナが民間人をどのように扱ったかを示す完璧な例だと述べた。
しかし、私たちはこのビデオの位置をドネツク近郊の町マキイウカに設定した。 ウクライナのこの地域は2014年以来、親ロシア派の代理部隊によって占領されている。制服を着たウクライナ軍兵士がこの占領地域で活動することは不可能である。
それに加えて、ウクライナでは車載カメラの使用は違法である。 この禁止令は、ロシア軍の本格的な侵攻後に、軍隊の移動を秘密にするために課された。
そして、車両の十字架はウクライナ軍が使用するものとは異なる。 これらすべての要素は、ビデオが演出されたものであることを示唆している。
これは、ロシアの若者に戦争支持を奨励するためにZブロガーによって広められた多くのフェイクのうちの1つであり、彼らが成功しているという証拠がある。
あるビデオでは、動員されたロシア人男性が、最も発言力のあるブロガーの一人であるヴラドレン・タタルスキーのビデオを何本も見た後、人材募集センターに行ったと語っている。 タタルスキーは2023年4月、ファンとの集会中に殺害された。
ウクライナでの戦闘に志願した別のロシア人男性は、WarGonzoの報道をたくさん見た後にそうしたとブロガーに語った。 「私はテレグラムですべての軍事ニュースと分析をフォローしている」と彼はZブロガーについて言及した。
同プラットフォーム上で親プーチン派の戦争ブロガーが台頭していることへの対応を求められたテレグラムは、同プラットフォームが「ロシア人がメドゥーザのような独立メディア、BBCのような無修正の国際ニュース、あるいはゼレンスキー（大統領）の演説にアクセスできる最後のプラットフォーム」だと述べた。
広報担当者は、すべての関係者が「平等に扱われる」一方、テレグラムは国際制裁を尊重し、「法律で禁じられている場合には」ロシア国営メディアの放送を遮断したと述べた。
戦争中、大統領プーチンはZブロガーたちの努力に感謝の意を示してきた。
彼はアレクサンダー・コッツを大統領人権評議会に任命し、セミョン・ペゴフと他の数人のブロガーを動員に関する作業グループのメンバーに任命した。
6月には戦争推進派の影響力者や国営メディアの記者らをクレムリンに招き、2時間にわたる会談を行った。
「情報空間での戦いは戦場だ。重要な戦場だ」と彼は彼らに語った。 「そして私はあなたの助けを本当に頼りにしている。」
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仮訳終わり