中国の不動産開発会社碧桂園は76億ドルの損失 | KGGのブログ

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https://www.bbc.com/news/business-66470170

 

中国不動産大手碧桂園(Country Garden)は最大76億ドルの損失を警告

2023年8月11日   03hGMT

ピーター・ホスキンス著

ビジネス記者

 

 

 中国最大の不動産開発業者の一つである碧桂園(Country Garden)は、今年上半期に最大76億ドル(60億ポンド)の損失が見込まれる可能性があると警告した。

 

 この発表は、世界第2位の経済大国が直面する重大な問題を示す最新の兆候だ。

 

 今週の公式統計は、中国が2年以上ぶりにデフレに陥ったことを示した。

 

 輸出も大幅に減少し、若者の失業率は過去最高となっている。

 

 カントリー・ガーデン・ホールディングスの株価は金曜午前の香港取引で10%近く下落した。

 

 カントリー・ガーデンは「2023年6月30日までの6か月間、約450億人民元(62億4000万ドル、49億ポンド)から550億人民元の純損失を計上する見込みだ」と香港証券取引所への発表で述べた。

 

 昨年の同時期の2億6500万ドルの利益と比較すると、予想される損失は2億6500万ドルとなる。

 

 同社はまた、事業を立て直す方法を見つけるために、会長楊輝燕(Yang Huiyan)を長とする特別対策委員会を設置したと述べた。

 

 これに先立ち、格付け会社ムーディーズは「流動性と借り換えリスクの高まり」を理由に同社の格付けを引き下げた。

 

 中国が多くの経済的課題に直面し、パンデミック後の回復ペースに疑問が生じている中での出来事だった。

 

 今週初めに発表された公式統計は、7月の同国の輸出が前年同月比で予想を上回る14.5%減少し、輸入が12.4%減少したことを示した。

 

 今年は過去最高となる1,158万人の大学卒業生が雇用市場に参入すると見込まれており、過去最高を記録している若者の失業率にも注目が集まっている。

 

 米大統領ジョー・バイデンは木曜日、中国の経済問題の増大により中国は「時限爆弾」になっていると述べた。

 

 バイデンは西部ユタ州での募金イベントでも、高い失業率と労働力の高齢化を強調しながら「中国は困難に陥っている」と述べた。

 

 同国は膨れ上がる地方政府債務や住宅市場の課題にも取り組んでいる。

 

 かつて中国最大の不動産会社だった恒大は先月、2021年と2022年に合わせて811億ドルの損失を出したことを明らかにした。

 

 これは、2021年末に債務不履行に陥った同社が、長らく遅れていた収益を投資家に報告したことを受けてのことだった。

 

 恒大は推定3,000億ドルの負債に苦しんでいる。

 

 巨額の損失は、このデベロッパーが近年中国の不動産市場危機によってどれほど揺さぶられたかを浮き彫りにしている。

 

 中国の不動産セクター(住宅建設からそれに使用される白物家電の製造産業まであらゆるものを含む)の問題は、経済の約3分の1を占める同国に大きな影響を与える可能性がある。

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仮訳終わり

 

 

 

 碧桂園(Country Garden)について、次の記事がありました。

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https://saru.co.jp/fudousan-kyokasho/chugoku-24873

 

 2018年度中国房地産(不動産)ランキングという資料を参考にすると、

 

契約金額、1位・碧桂園、3位・恒大

利益金額、1位・恒大、2位・碧桂園

 

となっていて、両者はまさしく今をときめくトップランナーです。

 

 彼らはともに貧農から、裸一貫のまま今の地位を努力と苦労で積み重ねて、社会的に認められるようになった人物です。

 改革開放の最先端都市であった深圳周辺で起業した点も共通しています。

 なお前回ご紹介した王健林の大連万達集団(ワンダ・グループ)は、それぞれ52位、43位に後退しています。

 

 まず碧桂園控股(カントリー・ガーデン・ホールディングス)です。

 2018年の業績は、売上5018億8000万元、前年比31.25%、のプラスでした。利益は485億4000万元、68.8%も伸び、極めて順調です。

 同社は「新型都市化住宅開発商」とされ、商品開発に定評があります。

 標準化された運営モデルで開発及び管理を行い、逆に商品では異なる需要に対応し、多元化された提案をしています。

 2007年、香港市場へ上場。その後、2008年には全国展開、2011年には、海外へ進出します。

 

 手始めはマレーシアでした。2015年には保険大手、中国平安の出資を受け、土地投資、営業、金融、コニュニティサービスで提携しています。

 強者同士が協力し、地方都市でのハイエンド商品作り、一帯一路戦略、マレーシア戦略を推進しました。

 

 

「霊魂人物」と呼ばれた創業者の楊国強

 碧桂園控股の創業者である楊国強は1955年、広東省佛山市順徳区の生まれ。放牧して田畑を耕す貧農の出で、17歳までまともな靴を履いたことがなかったそうです。

 中学を出た後、セメント工や建築工に就き、月収180元で働きました。20歳のころ、地政府傘下の北滘建築工程公司に入社しました。

 ここで有能さを発揮し、昇進を重ねていきます。90年代には総経理(社長)にまでなっていました。そのころ鄧小平の南巡講話(1992年1から2月にかけて、鄧小平が中国南部を視察して改革・開放を呼びかける講話を行った)があり、事業家には大きな未来が開けることになったのです。

 

 楊はその熱気に乗って、碧桂園を創業しました。

 楊国強は腰が低かったようで、その姿から「霊魂人物」と称されました。

 自己主張が強い人物が多い中国においては、非常に希少価値というべき人柄ではないでしょうか。

 すでに代替わりを進め、娘の楊惠妍は中国女性富豪ナンバーワンとなっています。

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引用一部 一部改変(行頭一文字空け)

 

 

 

 「終わりの始まり」第二弾ですかね。