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https://www.bbc.com/news/world-europe-65859358
ウクライナのダム:ヘルソン洪水でロシア占領から逃れた友人たち
2023年6月9日20時GMT
ジェームズ・ウォーターハウス著
BBCウクライナ特派員、ヘルソン駐在
マリーナとヴァレンティナが住むウクライナ南部の村カルダシンカは、無害な場所だ。
ロシア占領下のドニプロ川東岸の湿地帯にある趣のある家々が集まっている。
昨年11月にヘルソン市が解放されたときでさえ、橋が破壊されたため、近隣住民は川を渡ってそこに行くことができなかった。
ほとんどの人が予測できなかった一連の出来事の中で、彼らは今週、最近の壊滅的な洪水から救助されながら、ついにその旅をすることができた。
「ボートが通りかかったので、私たちは叫び始め、手を振り始めた」とマリーナは言った。
上流のハコフカダムが破壊されて以来、周辺地域の多くはドニプロ川によって飲み込まれてしまった。
彼らの家は、ウクライナ支配地域とロシア占領地域を隔てるこの水の多い最前線の近くに位置している。
「私たちは助けを待っていた」とマリーナは言う。 「ヴァレンティナは86歳、私は76歳ですが、多くの病気を抱えている。」
「とても大変だった。電源も電波も届かず、まるで無人島にいるようだった。」
彼女は感情的になり、泣き始めた。
彼女らには、数日前に川を越えた砲撃で妻を亡くした友人のヴィクトル・コヴァレンコも加わっている。
救出される前に、現在近隣を統治しているモスクワが設置した役人から彼女の死亡証明書を受け取らなければならなかった。
「私は妻を母親の隣に埋めた。私は彼女に私を待つように言った」と彼は言う。
彼が経験している痛みは内なるものである。
「私はロシア人を面と向かって罵り続けた。どうして彼らが私を殺さなかったのか分からない。私たちが一緒に過ごした人生がどれほど素晴らしかったかを知っていてくれれば。今私には妻も家も何もない。」
東岸では最悪の洪水が発生したが、マリーナ、ヴァレンティナ、ヴィクトルが幸運だったのは明らかだ。
そこにいる何百人もの人々が、テレグラムアプリにそこからの救出を求めて投稿している。
「お願い助けて!」 スヴィトラーナは、そこ35人が閉じ込められていると書いている。 「全員が近くの屋上にいて、子供たちは悲鳴をあげて泣いている」と彼女は言う。
「3日間食べ物も水もなく、私たちはゆっくりと死んでいく。お願い、お願いです。」
金曜日に公表されたある地元のリストには、行方不明と伝えられている150人の名前が記載されている。
アオナは「至急お願いします!1939年生まれの祖母と1958年生まれの障害のある女性がいます。彼らは避難する必要がある!助けてください!」と投稿した。
私たちのチームはロシア側で立ち往生していると言う何人かの人々に電話したが、応答はなかった。
ウクライナ全土で数十人が住所と救出後の宿泊施設の提供を申し出た。
ウクライナ軍は東岸からの救助を調整していると述べたが、一部の避難は「恐れを知らぬボランティア」が行っていると主張した。
救助船に乗って、ヘルソンの浸水した港の広大な空間を縫うように進んでいるとき、ボランティアのヴィクトルは、そのような旅をしようとしてロシアの砲撃にさらされたと語った。
「問題は、ロシア兵がそこで待機していて、志願兵や兵士が到着するのを待っていて、彼らを撃つことができるということだ」と、アパートに閉じ込められた人々にエレベーターを提供しながらヴィクトルは説明する。
BBC はこれらの主張を独自に検証できていない。
「今でも働くのは難しい。今この瞬間もヘルソン島は攻撃を受けている。島への砲撃もあり、ロケット弾が30メートル離れたところに着弾した。」
ヘルソンからの報告によると、ここ数日で市内への砲撃は増加しており、軍政はボランティアらに川に出ないよう勧告した。
しかし、それでも助けを必要としている、閉じ込められた人々の捜索を続けているヴィクトルのような人々は、それでもひるむことはなかった。
(Rachael Thorn と Daria Sipigina による追加レポート)
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仮訳終わり