**********************************************
https://www.bbc.com/news/world-europe-60904676
ロマン・アブラモビッチは会談で中毒の疑いに苦しんだ
2022年3月28日20：20GMT
ロシアの億万長者ロマン・アブラモビッチは、今月初めにウクライナとベラルーシの国境で行われた会談で中毒疑いの症状に苦しんだ、と彼の近くの情報筋は言う。
チェルシーFCのオーナー（現在は回復している）は、目が痛くなり、皮膚が剥がれたと伝えられている。
2人のウクライナの和平交渉者も影響を受けたと言われた。
ある報告によると、中毒の疑いは、交渉を妨害したいロシアの強硬派によって組織化されたという。
疑惑が浮上した直後に、匿名の米国当局者は、諜報機関が男性の病気は中毒ではなく「環境」要因によるものであると示唆したとロイターに引用された。
そして後に、ウクライナ大統領府の職員であるイホル・ゾフクヴァは、彼がアブラモビッチと話をしていなかったが、ウクライナの代表団のメンバーは「元気」であり、話は「間違っている」と言ったとBBCに語った。
しかし、BBCのセキュリティ担当者であるフランク・ガードナーは、これは報復行動に追いやる可能性があり、彼らはそれをとることに非常に消極的であることから、誰もが、とくにロシアが、ウクライナで化学兵器を使用したという提案を米国が抑制したいと考えるのは当然だと述べている。
「目の刺す痛み」
ウォールストリートジャーナルは、3月3日の事件以来、アブラモビッチとウクライナの国会議員ルステム・ウメロフを含むウクライナの交渉担当者の状況が改善したと、情報筋が述べたと伝えた。
アブラモビッチに近い筋は、彼が現在回復しており、ウクライナでの戦争を終わらせるための交渉を続けているとBBCに語った。
この事件は、ウクライナとロシアの間の交渉におけるブローカーとしてのアブラモビッチの報告された役割に光を当てている。彼の立場の正確な性質は不明であるが、そのオリガルヒの影響力は「限定的」であるととあるスポークスマンは以前述べた。
日曜日に、大統領ゼレンスキーは、アブラモビッチがロシアのロシア侵攻をエスカレート解除するための支援を彼に提供したと述べた。
ロシアの億万長者は、月の初めにモスクワとキエフの間を数回の会談のために旅行した。彼は旅行中に大統領ウォロディミル・ゼレンスキーに会ったと伝えられているが、ウクライナの指導者は影響を受けておらず、彼のスポークスマンは事件についての情報を持っていなかった。
調査ジャーナリズムグループのベリングキャットは、アブラモビッチと交渉担当者が「化学兵器による中毒と一致する」症状に苦しんでいると述べた。
症状には「目と皮膚の炎症と目の刺すような痛み」が含まれていた、とベリングキャットは報告した。
それ以来、アブラモビッチは公の場で見られ、3月14日にイスラエルのテルアビブ空港で撮影された。
アブラモビッチは今月初め、ロシア大統領プーチンとの関係を否定したが、EUと英国から制裁を受けた。
しかし、ゼレンスキーは、アブラモビッチがモスクワとの和平協定を交渉する上で役割を果たすことができると主張して、アブラモビッチの制裁を延期するよう米国に要請したと伝えられている。
クレムリンは、アブラモビッチが和平交渉で初期の役割を果たしたと述べたが、そのプロセスは現在、両国の交渉チームの手に委ねられている。
双方は火曜日にイスタンブールで会合し、2週間以上ぶりの対面和平交渉を行う予定である。
++++++++++++++++++++++++++++++
セキュリティ特派員、フランク・ガードナーによる分析
3月3日の午後、ロマン・アブラモビッチは、ウクライナとベラルーシの国境での会談で、ロシアとウクライナの和平交渉担当者に加わった。次に起こったことは非常に神秘的である。
その夜遅く、調査ウェブサイトのベリングキャットによると、アブラモビッチを含む3人の代表者が神経ガス中毒の症状に苦しんでいた。
彼らは皮膚の炎症、目の炎症、目の後ろの激しい痛みを訴えた。症状は一晩中続いた。
ベリングキャットによれば、チョコレートと水以外は何も食べていなかったという。
化学兵器の専門家はこの事件を調査し、それが化学薬品の意図的な使用であると信じていると結論付けた。
しかし、誰がそれをしたのかはわからない。責任の主張はない。
必然的に、これがロシアの軍事諜報機関であるGRUの仕事であるかどうか疑問に思うだろう。英国は、2018年にソールズベリーのノビチョク中毒の背後にいると結論付けた。
ロシアからの即時のコメントはなく、彼らが責任を負ったという証拠もない。
しかし、誰かが和平交渉に参加している人々に警告を送りたかったようである。これは致死量ではなく、警告であった。
匿名の米国当局者が環境要因のせいにするという話は奇妙である。
他の誰もこれらの非常に深刻な医学的苦痛の影響を受けなかった。化学兵器の専門家であるハミシュ・デ・ブレトン＝ゴードンは、環境要因がそれと関係がある可能性は非常に低いとBBCに語った。
米国が、ウクライナで化学兵器を使用した人、特にロシアが化学兵器を使用したという提案を弱めたいと思うのは当然のことである。
**********************************************
仮訳終わり
『オリガルヒが毒攻撃を受けたのはウクライナのせいだ』『だから、我が軍も使用するぞ』とか言わないですかね。ロシアさん。