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https://www.bbc.com/news/world-europe-54366616
アルメニア-アゼルバイジャン:双方がナゴルノ・カラバフ停戦の呼びかけに反対
2020年10月1日21hGMT
アゼルバイジャンとアルメニアは、争われている領土をめぐり、二カ国間の数十年で最悪の戦いの中で停戦の呼びかけに反対した。
米国、フランス、ロシアは、コーカサス南部のナゴルノ・カラバフでの戦闘を共同で非難した。
しかし、アゼルバイジャンの同盟国であるトルコも停戦の要求を却下した。
ナゴルノ・カラバフは公式にはアゼルバイジャンの一部であるが、分離主義者のアルメニア民族によって統治されている。交渉は何年にもわたるが平和条約が結んばれたことは一度もない。
アゼルバイジャンとアルメニアは1988-94年に領土をめぐって戦争をした。アルメニアは自己宣言された共和国を支持しているが、公式にそれを認めたことはない。
国際的な懸念が高まっているにもかかわらず、激しい戦闘が5日目も続いている。
伝えられるところによると、最近の戦闘再開で少なくとも100人が死亡し、数百人が負傷した。
現地時間の金曜日の朝の早い時間に、アルメニア政府は、首都エレバンに「非常に接近した」ものを含む、いくつかのアゼルバイジャンのドローンを撃墜したと述べた。
国際勢力は何と言っているか?
声明の中で、ロシア大統領ウラジーミル・プーチン、フランス大統領エマニュエル・マクロン、米国大統領ドナルド・トランプは、「敵対行為の即時停止」を求めた。
「私たちはまた、アルメニアとアゼルバイジャンの指導者たちに、誠意を持って、前提条件なしに、和解の内容についての交渉を再開することを直ちに約束するよう呼びかける」と述べた。
3人は、ナゴルノ・カラバフ紛争の平和的解決策を見つけるために1990年代初頭に設立されたOSCEミンスクグループの共同議長として話していた。
ロシアはアルメニアとの軍事同盟の一部であり、その国内に軍事基地を持っている。しかし、ロシアはアゼルバイジャン政府とも密接な関係がある。
しかし、トルコ大統領レジェップ・タイイップ・エルドアンは、アルメニアがアゼルバイジャン領土の「占領」を終了した場合にのみ停戦が可能であると述べ、努力を無にさせた。
「米国、ロシア、フランスがこの問題を30年近く無視してきたことを考えると、停戦を探ることに関与することは容認できない」と彼は述べた。
また木曜日、大統領マクロンは、トルコがシリアのジハード主義者をナゴルノ・カラバフで戦うために派遣したと非難した。
「それは状況を変える非常に深刻な新しい事実だ。」彼は言った。
今週初めのBBCアラビアは、シリア北部で採用され、紛争で戦うためにトルコ経由で派遣されたと述べた男性と話した。アブドラは、本名ではないが、戦闘が勃発した直後に「アゼルバイジャンの制服を着て」ナゴルノ・カラバフに送られたと語った。
トルコとアゼルバイジャンの両方が、トルコが戦闘機を派遣しているとの報告を否定している。
シリア人権監視団は、約900人のシリアの傭兵がトルコの警備会社によってアゼルバイジャンに輸送されたと報告している。しかし彼らは、シリアにいたアルメニア生まれの戦闘員も戦闘に参加するためにアルメニアに移送されたと付け加えた。
別の展開では、アルメニアは、紛争で使用されている武器をイスラエルがアゼルバイジャンに販売しているという申し立てについて協議するため在イスラエル大使を召還した。
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攻撃の脅威の下での数十年の生活
グネル・サファラヴァ、BBC Newsアゼルバイジャン
私たちは現在、日曜日にアゼルバイジャンとアルメニアの間で戦闘が勃発した場所の1つであるタルタル近くのバルダの町にいる。
タルタルは激しい攻撃を受けている。約20km(12マイル)離れたバルダで大砲と砲弾の音が聞こえる。
アゼルバイジャン政府によると、10月1日の朝、アルメニア人がタルタル市の中心部で大砲を発射し、1人を殺害した。
戦闘が行われている別の場所であるアグダムでも、父と息子が砲撃によって殺された。
私たちが話をしたタルタルの住民のほとんどは、30年間常に攻撃の脅威にさらされていたと述べた。
タルタル地区のいくつかの村に行きたかったが、警察の検問所で、安全ではないため入国は禁止されているとのことであった。
バルダとタルタルには、自発的に軍に加わりたいという人々がいる。人々は、占領地と見なされていたものを取り戻し、戦争を終わらせることを望んでいる。
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地上で何が起こっているか?
木曜日も激しい砲撃が続き、双方が被害を与えたと主張した。
アゼルバイジャン国防省は、一晩中「アルメニア軍の陣地に対する大砲攻撃」を実施したと述べた。
一方、ナゴルノ・カラバフ当局者は、状況は「緊張」しており、砲撃が交わされたと述べた。
「敵はその軍隊を再編成しようとしたが、アルメニア軍はそのような試みをすべておさえこんだ。」声明で述べた。
AFPは、最前線から約20 km(15マイル)離れたマルトゥニの町で、ゴミや粉々に砕けたガラスの山が見られたと報告した。
町に住む54歳の男性は、地下室に避難した。彼はAFPに語った。「私は自分の手でこの家を建てた。私はどこにも行かない、それだけだ。」
マルトゥニでの砲撃中に、ルモンド新聞の2人のフランス人ジャーナリストが負傷した。
アゼルバイジャンは、2輛の「敵」戦車の破壊についてのビデオを公開し、アルメニア部隊がトナシェン村周辺から逃亡したと報告した。
アルメニアのメディアは、水曜日のマルタケルトの町へのアゼルバイジャンの空襲で3人の民間人が殺されたと述べた。 国営通信社のArmenpressは、戦闘が始まってから7人の民間人と80人の後方支援要員が殺害されたと述べた。
アルメニアの国防省はまた、火曜日、トルコのF-16によって撃墜されたといわれるアルメニアのSU-25戦闘機の写真を公開した。 トルコはこの主張を「安価な宣伝」として否定した。
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仮訳終わり 完全に同一の部分は削除
少しずつ内容が豊富になりながらも、大きな変化がありません。
多分、記者の記事作成法なのでしょう。なにか『大きな』ことが起こりそうなときに、速報からはじめ、そこに肉付けして行くやり方を取っています。
それは『剽窃』ではないのですかね。著者が入れ替わることがあるので、先に発表した記事に似たものは出さないのが原則だと思いますが、ニュース記事ではそうではないようです。
今回の戦闘は大きいと、早いうちから記事に取り上げているのでしょう。私もBBCの速報に気づき、これで6報目ですので、かれらの『危機感』が少しはわかります。
世界中で、さまざまな軋轢がある現在、なにかが『弾ける』と燎原の火のように、あっという間に広がるのでしょう。
それが、ロシア・フランス・米国の介入になったと思われます。いずれも、それぞれの利害をもちながらの介入ですのでどうなるか? トルコが強硬なのでどうなりますかね?